【女子ワールドカップ・ラウンド16】日本 ３－１ ノルウェー／８月５日／ウェリントン・リージョナルスタジアム

　なでしこジャパンは現地時間８月５日、ニュージーランド＆オーストラリアで開催されている女子ワールドカップのラウンド16でノルウェー女子代表と対戦。３－１で勝利を飾った。
【PHOTO】なでしこJのノルウェー戦出場12選手＆監督の採点・寸評。圧倒的な存在感を放った宮澤は全３ゴールに絡む活躍。清水は猛烈なスプリントで右サイドを駆け上がった
　日本は15分、左サイドから宮澤ひなたが低めのクロスを入れると、ノルウェーのイングリット・シルスタッド・エンゲンがブロックを試みるが、クリアしきれずにボールはそのままゴールに吸い込まれた。相手のオウンゴールで先制に成功する。

　しかし20分、左サイドから崩されると、クロスからグーロ・レイテンに打点の高いヘディングシュートを決められて、同点に追いつかれる。日本は今大会初失点となった。

　後半に入り、日本は50分、敵陣ペナルティエリア内で相手のパスをカットした清水梨紗が右足でネットを揺らし、勝ち越しに成功する。さらに81分には、藤野あおばのスルーパスに抜け出した宮澤が左足で冷静に流し込んで今大会５点目を決めた。

　試合はこのまま３－１で終了。なでしこジャパンが２大会ぶりの８強入りを果たした。
 

▼日本女子代表のチーム採点「８」
　このノルウェー戦では、ウェリントン・リージョナルスタジアムでの観戦者数は33,042人（同会場で戦ったスペイン戦は20,957人）で34,500席あるスタンドもほぼ満席。いよいよワールドカップも本番という雰囲気だった。

　客席には、日本のグッズを身に付ける外国人も多く、注目度もうなぎ上りだ。

　今大会初失点を喫したが、終盤の相手のパワープレーもGK山下杏也加のビッグセーブで凌ぎ、その他は大きなピンチも与えないゲームコントロールはさすがだ。

　全選手が攻守の切り替えの意識が高い一方で、攻め急ぎ過ぎない冷静さも併せ持っていた。ノルウェーは守備時にアンカーが最終ラインに入り、低い位置で５－４のブロックを築くが、落ち着いて打開するシーンが目立った。

　終盤には宮澤ひなたや植木理子がたびたび相手の最終ライン裏を狙うなど、想定していたペースで戦い抜いた。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト特派）

※PLAYER OF THE MATCH＝取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「６」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし

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