なでしこジャパンが苦しみながらもベスト８に駒を進めた。

　現地土曜日、オーストラリア＆ニュージーランド共催の女子ワールドカップは決勝トーナメント１回戦が行なわれ、日本女子代表はノルウェーと対戦。キックオフ直後からボールポゼッションで優位に立った日本は15分、相手のオウンゴールを誘って先制に成功する。しかしその５分後にカウンターのワンチャンスからレイテンに豪快なヘッダーを決められ、同点とされてしまう。その後も攻勢を仕掛けるもビッグチャンスを掴むに至らず、１－１でハーフタイムを迎える。
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　そして後半早々に試合が動く。49分、相手のパスミスを突いた清水梨紗が勝ち越し点を奪う。以降もペースを緩めずにノルウェーを自陣に押し込み、追加点こそ決めれなかったものの、危なげなくゲームを支配した。やがて80分、前に出てきたノルウェーを尻目にカウンターをツボにはめ、宮澤ひなたが決定的な３点目。アディショナルタイムにはＧＫ山下杏也加のスーパーセーブも飛び出し、堂々たるパフォーマンスで勝ち切った。

　この一戦を速報で伝えたのが英公共放送『BBC』の電子版だ。次のようにレポートしている。

「テクニックの日本とフィジカルのノルウェー。持ち味の異なる２チームが対峙する興味深いゲームだ。戦前の予想通り、日本がボール支配で圧倒して一方通行の攻撃を繰り出した。その勢いのままに15分にオウンゴールを誘って先制に成功するが、ノルウェーも５分後に負けじと強さを活かしてすぐさま同点に追いつく。今大会ベストとも言えるヘディングゴールだった。
 

　ノルウェーが試合のリズムにも慣れて膠着状態に陥りつつあったが、後半スタートまもなく日本は対戦相手からの“贈り物”を得点に繋げた。ノルウェーがペナルティエリア内であってはならないミスを犯し、それをシミズが見逃さず、ふたたび日本がリードを奪ったのだ。ノルウェーの反撃にひやりとさせられる場面もあったが、逆に速攻からミヤザワが３点目をゲット。３－１でタイムアップの笛を聞いた。

　日本はとにかく全員が巧い。攻撃のペースを変えながら、常に落ち着き払ってゲームを進める。攻撃のバリエーションが多彩。どこからでも点が取れるのも強みで、凄まじい破壊力だ。それはスコアラーの顔ぶれ（７人がゴール）が豊かな点からも明らかである」

　日本の次なる相手は、明日行なわれるアメリカvsスウェーデン戦の勝者だ。ベスト４を懸けた準々決勝は日本時間８月11日、19時30分にキックオフされる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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