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【リーガ現地コラム】ブスケッツがノミネートすらされないバロンドールに黄金の価値など…

カテゴリ:連載・コラム

豊福晋

2016年01月15日

バルサの中軸が選ばれない理解に苦しむ選考結果。

昨シーズンのバルサ3冠の原動力たる活躍を見せながら、ブスケッツ(中央)はノミネートすらされなかった。FIFAバロンドールは単なる人気投票に成り下がってしまったという批判も。(C)Getty Images

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 リオネル・メッシの5度目の受賞に沸いた2015年FIFAバロンドール。受賞式当日、スペイン、とくにバルセロナのメディアは長時間に渡って、メッシが黄金のトロフィーを受け取る模様をセレモニーが行なわれたチューリヒから報じていた。

 バルサからは、最終候補の3人にメッシとともにネイマールが残り、同時に発表されたFIFAとFIFPro(国際プロサッカー選手協会)により選出されるベスト11には、その2人にダニエウ・アウベス、アンドレス・イニエスタを加えた4人の所属選手が名を連ねた。さぞかしバルセロニスタは満足しただろうと予想されたが、意外にもバロンドールというこの一大イベントに疑問を投げかける声が目立った。

 理由はただひとつ、セルヒオ・ブスケッツがベスト11に選ばれなかったうえ、バロンドールではノミネートすらされなかったからだ。

 スペイン一般紙『エル・パイス』は「ブスケッツのいないバロンドールは、もはや黄金の価値を持たない」と批判。『マルカ』紙も「ブスケッツ不在のベスト11はベストと呼ぶに値しない」と酷評した。

 バロンドールへのこの種の批判は、なにもスペインに限った話ではない。イタリアではジャンルイジ・ブッフォンの落選にメディアやサッカー協会が腹を立てたし、イングランドでは、なぜエデン・アザールやセルヒオ・アグエロがベスト11に入らないのか、といった声が絶えない。

 有力選手を全員選ぶのは不可能だ。どんな選考結果になろうとも、どこかの国で不満は出るはずだ。しかし、それにしても今回は理解に苦しむ結果となった。昨シーズンのチャンピオンズ・リーグとリーガ・エスパニョーラを制したバルサの中軸が選ばれなかったのだから。

 現在のバルサにとって、ブスケッツはメッシと並んで代えの利かない存在だ。巧みなポジショニングや長い足を駆使してボールを絡め取る技術に加え、中盤の低い位置からパスを散らして組み立ての起点となるなど、攻撃面での貢献も素晴らしい。いまでは彼の上下動に合わせてチーム全体の重心の位置が変わる。バルサのメカニズムのなかでブスケッツは、不可欠な動力源なのだ。
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