かつては公私ともども良好な関係にあった。だが、この夏の騒動が溝をつくったようだ。
　
　インテルのラウタロ・マルティネスが、チームメイトとしてコンビを組んでいたロメル・ルカクへの落胆を表した。イタリア紙『Gazzetta dello Sport』のインタビューで「失望」を明かしている。

　昨年夏、レンタルでチェルシーからインテルに戻ったルカクはこの夏、完全移籍を希望。クラブもアンドレ・オナナをマンチェスター・ユナイテッドに売却した資金を元手に、ベルギー代表ストライカーを買い取ろうとチェルシーと交渉を進めた。

　だが、ようやくチェルシーとの合意に迫ったタイミングで事態は一変。イタリアメディアによると、インテルはルカク側とコンタクトが取れなくなった。報道によれば、一部チームメートもルカクに連絡しようと試みたが、なしのつぶてだったという。

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　そしてその後、ルカク側が他クラブともコンタクトを取り、移籍の可能性を模索していたことが判明。しかも、よりによってそのクラブがインテルのライバルであるユベントスやミランだったことから、インテルは激怒。ルカク獲得から撤退したと伝えられている。

　７月27日のGazzetta dello Sport紙のインタビューで、ラウタロはルカクに連絡を試みたが話せなかったことを認め、かつてピッチ内外で最高の関係とも言われた元同僚への不満をうかがわせた。

　ルカクの振る舞いを想定していたかとの問いに「ノー」とだけ答えたラウタロは、心境を問われると「気分は悪い。それは事実だ」と答えている。

「僕もあのカオスの日々に彼に連絡しようとしたけど、応じてくれなかった。ほかのチームメイトたちとも同じだった。長年一緒にやってきて、たくさんのことを一緒に過ごしてきて、失望している。もちろん、彼の選択だ。最善を祈るよ」

　自身もサウジアラビアからの超巨額オファーが噂になったラウタロ。だが、オファーが本当にあったことを認めつつ、「インテルで、ミラノで、僕は幸せなんだ。変える理由がない」と強調した。

　新たにキャプテンを務めることが確実な彼の目は、すでに前を向いている。インテルを「２つ目の家」、腕章を巻くことを「誇り」と表現したラウタロは、「キャプテンになった瞬間から、リーグを制して自分がトロフィーを掲げたいという意欲が頭にある」と意気込んだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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