７月26日に東京・国立競技場で行なわれたバイエルン対マンチェスター・シティのプレシーズンマッチは２-１で後者が勝利を飾った。

　ドイツ王者対イングランド王者（欧州王者）の“夢の一戦”には、平日夜の開催にもかかわらず６万5049人ものファンが集結。とりわけ、両チームがベストに近いメンバーを揃えた前半は、スター選手たちの一挙手一投足にスタンドから大きな歓声が上がった。

　そんな大観衆をひときわ沸かせたのがマンチェスター・シティのベルナルド・シウバだ。右ウイングで先発出場したポルトガル代表MFは、後方からのロングボールをピタリと足下に収める“異次元のトラップ”を何度も披露。その度に、会場はどよめきに包まれた。

　ただ、タレント揃いのこの試合で、最も存在感を放った選手が誰かと問われれば、Ｂ・シウバよりも18歳のリコ・ルイスの名前を挙げる人が多いのではないだろうか。

　SBが本職ながら、戦術理解力が高く昨シーズンも様々なポジションでプレーしたイングランドU-21代表MFは、この日は３－２－４－１の２列目中央で先発した。

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　21分にはダヨ・ウパメカノをドリブルでかわしてエリア内に侵入すると、ジェームズ・マカティ―の先制点をお膳立て。さらに、前半アディショナルタイムにも相手ペナルティエリア内でボールを奪取し、チャンスを創出した。

　ピッチ上のあらゆる場面に顔を出し、ピンチの場面ではスライディングでシュートブロックするなど、攻守に渡ってチームに多大な貢献を果たした。

　ジョゼップ・グアルディオラ監督も試合後の記者会見で、「うまくポケットに入り込んで素晴らしいプレーを見せていた。将来有望なタレントだよ」と称賛している。

　このままのプレーを続けていけば、10代にして３冠王者のマンチェスター・シティで定位置を確保することも十分可能だろう。新シーズンはリコ・ルイスに要注目だ。

取材・文●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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