横浜F・マリノスの宮市亮が７月13日、チャンピオンズリーグ王者のマンチェスター・シティ戦を中継する『Lemino』の取材会に出席し、古巣愛を炸裂させた。

　昨年12月に30代に突入したハマのスピードスターは、プロキャリアをスタートさせたアーセナルを皮切りに、フェイエノールト、ボルトン、ウィガン、トゥベンテ、ザンクトパウリでプレー。2021年夏からトリコロールの一員となり、昨シーズンのJ１制覇も経験した。

　今回、Jリーグワールドチャレンジ2023で久々にイングランドのクラブと戦うにあたって、「普段プレミアリーグを見ているか？」と問われると、「アーセナルを見ることが多い」と答え、終盤までもつれたシティとの優勝争いに一喜一憂していた事実を明かした。

「自分はもう本当に、いちアーセナルファンとして。冨安（健洋）選手もいますし、（ミケル・アルテタ）監督も元々チームメイトだったので、すごく気になる存在。チームとしても、すごく良い順位につけて、優勝かっていうところまで来ていたので、『優勝してほしいな』って気持ちで、見ていました。

（シティに）リベンジってほどの気持ちはないですけど…。日本の王者としての意地みたいなところもありますし、そこを全員で出していきたいなと」
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　世界最高峰のプレミアリーグに幼い頃から魅了されていた宮市。きっかけはテレビ放送と自身のアイドル、クリスティアーノ・ロナウドだと言う。

「プレミアリーグの放送があったので、毎週楽しみに見ていました。当時はクリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドにいて、プレースタイルから、ユニホームの着方から、ソックスの履き方から、そういうものを真似して、ロナウドになりきって、少年時代はプレーしていました。

　マンチェスター・シティを間近に見れる機会はなかなかないです。僕らも夢を与えていく立場ですけど、やっぱり世界最高峰から受ける刺激は間違いなくあると思います。一挙手一投足を見逃さずに試合を見てほしいです」

　もちろん、プレーする選手たちにとっても刺激は計り知れない。

「世界最高峰の選手たちとのマッチアップは、日本にいたらなかなかできないですし、そこから感じる技術の高さやフィジカルの強さは間違いなくあります。１試合ですけど、１試合から得られる経験値がすごく大きいので、選手個人としても、成長していく１つの機会にしたいし、みんなで成長していく機会にしたいです。だけど、勝ちにしっかりこだわって、やっていきたいなと思います」

　昨夏の日本代表戦で大怪我を負った宮市は、タレント揃いの最強軍団を相手に、完全復活をアピールできるか。ただ、その前に川崎フロンターレ戦が控える。

　宿敵との大一番へ「自分たちにとってすごく大きな戦い。（FC町田ゼルビア戦の）敗戦からどれだけチームとしてリバウンドメンタリティを見せられるか。全身全霊じゃないけど、本当に色んな人の思いを背負いながら、向かっていきたい」と覚悟を示す。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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