2023年６月12日、日本代表の公開練習に川﨑颯太の姿がなかった。昨日の新潟戦で「相手と接触した」（川﨑）ことで左足を負傷し、この日はトレーニング不参加となったのだ。ただ、全体練習中に囲み取材に応じた彼は「痛いですが、試合に出られないほどのレベルではありません。最善のケアをしてもらっているので、自分でもできると信じています」とポジティブな姿勢を示した。

　今回がA代表初招集。「日本代表は最終目標だったので、選ばれて本当に感慨深い。京都で毎日やってきた甲斐があった」という川﨑はやる気に満ち溢れていて「テレビの前で見ていた、憧れの選手ばかり。練習前のルーティンや食事面から盗めるものも色々とあると思うので、そういうアンテナを立てていきたい」ともコメントしていた。

　ピッチ上ではシンプルに「自分の持ち味を出したい」。

「守田選手のように足もとが上手くて違いを作れるプレーヤーはいますが、自分はそういうところで勝負するのではなく、自分の良さを遠慮せずに出したい」

　その持ち味とは、具体的に言えば「予測した守備、相手の懐まで入るディフェンスだ」になる。

「南米の選手、ヨーロッパで活躍している選手を相手に（自分の持ち味を）出し切りたい。仮に通用しなかったとしても、それはそれで収穫。ここから自分が伸びるための材料だと思っています。周りに影響されてウマぶったプレーとかを意識しちゃうのは勿体無いので、自分のできることをチャレンジしたいです」
 

　目標とする遠藤航とは「チョさんの繋がりで話したこともあったので、今回もすんなり話せました。彼の練習前の筋トレとか、身体作りとかを学びたいです。それがちゃんとできているからヨーロッパの第一線で戦えているので盗みたいです」とコメント。また同年代で初対面の久保建英とも食事会場で一緒のテーブルになって話したという。

「僕と同級生なのを分かっているかなと思っていましたが、そこは分かってくれているみたいで、助かりました（笑）。久保選手はA代表で持ち味を出せていますし、自分も試合に出るだけでなくチームを勝たせる気持ちでやりたいです」

　欧州組から学ぶだけでなく、川﨑はJリーグ勢の意地を見せたいとも考えている。

「J１でやるのは今季で２シーズン目ですが、Jリーグのレベルは高いです。ヨーロッパに行かないと代表に呼ばれないという流れは勿体無いので、今回選ばれたJリーガーが結果を残すことで（Jリーグのレベルの高さを）印象付けたい」

構成●サッカーダイジェスト編集部

三笘、久保、古橋など海外組も初日から合流！日本代表が６月シリーズ活動スタート！

【PHOTO】エルサルバドル・ペルーとの親善試合に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介！