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今の大迫勇也は「半端ない」どころか「別格」だ!日本代表に復帰させない理由が見当たらない

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストTV編集部

2023年05月21日

駆け引きと冷静さが生んだ先制点

柏戦で今季10ゴール目を挙げた大迫。写真:梅月智史

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「半端ない」どころではない。「別格」と言っていいパフォーマンスだった。ヴィッセル神戸の大迫勇也が、5月20日の柏レイソル戦(J1リーグ14節)でもハイパフォーマンスを見せた。

 24分の先制点は、見事な駆け引きと冷静さから生まれた。左サイドから上がってきたクロスに対して細かい動きを繰り返してゴール前で競り合い、流れたボールは武藤嘉紀の足元へ。すかさずショートパスを受けると、ワントラップから冷静にシュートを流し込んだ。

 後方からのボールを収めて前を向くプレーもレベルが違っていた。7分、39分、61分など相手を背負いながらボールを収めて時間を作り、攻撃を加速させた。身体と手の使い方が極めて巧妙で、敵DFはまったくと言っていいほどボールにアタックできていなかった。

 182センチと長身なうえ、プルアウェイなど細かい動きも織り交ぜ、さらにジャンプのタイミングが良いから空中戦もほぼ無敵。ロングボールをフリックで味方に繋ぐプレーも確度が極めて高かった。

 守備の局面は、例えば前田大然のような爆発的なスピードのハイプレスを見せる訳ではない。それでも常にワンサイドを切り、ここぞの場面ではしっかり寄せていた。33歳なりの頭脳的な守備対応だった。
 
 大迫は2021年8月のヴィッセル移籍後、怪我もありコンディション不良に悩まされ、22年2月を最後に日本代表から遠ざかり、カタール・ワールドカップの登録メンバーからも落選。森保ジャパン第二次政権の初陣となった今年3月のキリンチャレンジカップでも声が掛からなかった。

 しかし、今季はここまでJ1で得点ランク1位の10ゴール(14節終了時点で唯一の二桁得点者)を挙げ、前述した通り後方からのボールを収める能力や空中戦もハイクオリティー。まさに第二の春を謳歌しており、間違いなく現時点で国内最強のCFだ。

 日本代表の森保一監督は招集基準に関して、26年ワールドカップに向けた若手のテストも示唆しながらも、基本的には「常にその時のベストメンバー」、「代表戦は常に公式戦であり勝利を目指す」と説明している。そうであれば、今の大迫を呼ばない理由はまったく見当たらない。前田、上田綺世、浅野拓磨など海外組のCF陣と比較しても全く見劣りしないはずだ。

 年齢は確かにネックにはなりえる。26年ワールドカップを迎える頃に大迫は36歳になっている。体力的には今よりさらに厳しくなるだろう。しかし、カタール・ワールドカップを見ても、フランス代表のCFは36歳のオリビエ・ジルーだったし、アルゼンチン代表のエースは35歳のリオネル・メッシだった。クオリティーさえあれば年齢など関係ない。

 柏vs神戸の一戦を視察していた日本代表の前田遼一コーチは、熱心にメモを取っていた。その内容はもちろん知る由もないが、森保監督にも共有されるに違いない。6月シリーズに向けた日本代表メンバーは5月25日に発表予定。今の大迫は、その場で名前が呼ばれて当然のプレーヤーだ。

取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェストTV編集部)

【動画】大迫勇也が見事な先制点!柏vs神戸戦をハイライトでチェック!
 

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