• トップ
  • ニュース一覧
  • 【FC東京】多摩川クラシコで求められる“アバウトなスタンス”。ポゼッションサッカーにこだわりすぎると…

【FC東京】多摩川クラシコで求められる“アバウトなスタンス”。ポゼッションサッカーにこだわりすぎると…

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2023年05月11日

必要なのはゴールを奪うためのパス回し

点を取るためにディエゴ・オリヴェイラ(9番)の活躍は大きなポイントになる。写真:サッカーダイジェスト

画像を見る

 福岡に完封負けを喫し、続くアウェーゲームで札幌に1−5と完敗。J1リーグの12試合を終えて4勝3分5敗の11位に甘んじる状況下で、5月12日、FC東京が川崎との多摩川クラシコを戦う。

 ここで敗れたらリーグ3連敗という屈辱を味わう、しかも川崎に勢いを与えることにもなる多摩川クラシコで、絶対に負けは許されない。いや、勝利以外は許されないだろう。

 勝つためにはゴールが必要で、そのための戦略が不可欠だ。昨季からアルベル監督の下でポゼッションサッカーに取り組んでいるが、そこにこだわりすぎるとプレーが相手に読まれやすく、単調な攻撃に終始する可能性がある。
 

 意識すべきは、ボールを回すためのパスワークではなく、ゴールを奪うためのパス回し。多少アバウトでもいいから、相手に恐怖を感じさせるようなトライを期待したい。実際、アタッカーの渡邊凌磨はこう言っていた。

「僕の分析では、チームがボールを回せているときはなかなか点が取れない。怖さや大胆さを出すには、良い意味での思い切りが必要でしょう。事実、相手に取られてもいいやというアバウトなボールがゴールに直結するケースはよくあります。例えば、(今季7節の)湘南戦も防戦一方の局面でリードしたりとか、後半に入ってボールが回り始めたら失点するとか、そういうことが起きています。

ディエゴ(・オリヴェイラ)やアダイウトンへのラストパスは、取られてもいいスタンスで出すべきとの感覚はありますね。それで相手とフィフティフィフティの状況を作れれば、チャンスになる可能性はあるので。僕を含めてですが、今はボールを大事にしすぎている部分があるかもしれません」

 大胆に、それでも冷静に。これこそ、国立での多摩川クラシコで求められるスタンスではないだろうか。国立で勝点3を積み上げて、逆襲のきっかけを掴みたい。

 文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【PHOTO】You'll Never Walk Alone. 選手と共に戦い勝利を手にしたFC東京サポーター
 
【関連記事】
「川崎とちゃんと試合ができていない」。渡邊凌磨は国立での多摩川クラシコで本領発揮なるか【FC東京】
「試合で上手く行く時は確実に相手よりも…」小泉慶が多摩川クラシコに向けて示す覚悟【FC東京】
「ボランチもサイドバックも平然とこなしていた」小泉慶が鹿島時代に衝撃を受けたチームメイトとは?
「とにかく松木玖生にストレスなくやらせる」“名バイプレーヤー”小泉慶の揺るがないスタンス【FC東京】
「ボレーシュート激ウマやな」超絶ゴラッソや絶妙アシストも!FC東京MF渡邊凌磨のプレー集に脚光「ここまでの選手になるとは」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年6月号
    5月10日発売
    KASHIWA REYSOL
    柏レイソル大解剖
    魅惑的な「リカルド戦術」の正体
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年6月5日号
    5月15日発売
    識者を唸らせたのは誰だ!?
    ②024-2025シーズンの
    BEST PLAYER
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ