５月７日、アンジェ・ポステコグルー監督率いるセルティックは、２年連続53回目のリーグ優勝を果たした。宿敵レンジャーズを圧倒しての連覇に、古橋亨梧、旗手怜央、前田大然の日本人選手たちが大きく貢献したことは言うまでもない。

　セルティック専門サイト『THE CELTIC WAY』は同日、優勝戦士たちの今シーズンを採点した。古橋にはキャメロン・カーター＝ヴィッカーズと並び、チーム最高タイの９点がつけられている。

　同メディアは「シーズン後の賞の有力候補だが、それもまったく不思議でない」と古橋をたたえた。

「ストライカーはセルティックのユニホームを来てゴールを量産し、スコットランド全土にわたる守備陣の苦悩の種となった。絶やさぬ笑顔と人懐っこい性格でサポーターに愛されるが、ゴール前では彼ほど冷徹な者はいないほどだ」

　一方、旗手と前田の採点はそれぞれ８点。前者については「最近負傷したが、それ以前はスコットランドの他のほぼ全選手より高いレベルになりつつあった」と称賛している。

「直近では彼の不在が感じられたが、それこそが日本人MFのクオリティーを強調しているだろう。彼はビジョンがあり、パスを出せ、ドリブルができ、中盤から得点を挙げられる。つまり、完全な選手のポテンシャルがあるということだ。アバディーンに勝利した２月のホームでの試合で見せたパフォーマンスは記憶に新しい。チャンピオンズリーグのレベルでもやれそうだ」

【動画】旗手がアシスト→古橋の優勝決定弾

　前田に対しても「攻撃陣でその名が見出しになることはあまりないが、彼の役割と貢献は誰よりも貴重だ」と、大きな賛辞が寄せられた。

「尽きることのないエネルギーと、相手を屈服させようとプレスをかける意欲は、ポステコグルーのシステムに完璧に合っている。だからこそ、指揮官は一貫してリエル・アバダやセアド・ハクサバノビッチといった選手たちより彼を選んでいるのだ。この日本代表は重要なゴールを決めることでも貢献してきた。層の厚さと多様性をポステコグルーが信頼できることを強調している。今季はファンの真のお気に入りになった」

　なお、小林友希と岩田智輝には、それぞれ６点がつけられている。

　小林については「シーズンが終わりに近づくなか、注目される存在。彼を獲得したのは、カーター＝ヴィッカーズの長期離脱の影響を和らげるような層に厚みをもたせるためだ」と評した。

「22歳の彼はまだまだこれからだが、今後数週間はレギュラーとしての指標となるだろう。ここまでは確かな存在感を見せてきた。ボール扱いに優れており、左利きであることから、セルティック最終ラインにバランスをもたらすことができる」

　一方の岩田については、「彼もまた１月に加入し、呼ばれたときに有望であることを十分に示した。すぐに才能ある選手であることは明確になった」と報じている。

「まだ持続的な出場機会が与えられているわけではないが、イワタは本当にその能力を垣間見せており、先月のマザーウェル戦では素晴らしかった。真のテクニシャンのようで、新たなニックネームが『タンク』であることがその競争性を物語る。来季期待の選手だ」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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