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何より素晴らしかった“統一感”。ACL決勝の浦和はサッカーの本質を示してくれた【コラム】

カテゴリ:国際大会

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2023年05月02日

なかでも酒井のプレーは称賛に値した

ACL決勝第1レグでアル・ヒラルと引き分けた浦和。結束力を示す写真だ。写真:GettyImages

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 2023年4月29日(現地時間)、サウジアラビアのリャドで開催されたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝の第1レグで、浦和レッズがアル・ヒラルと1−1で引き分けた。立ち上がりから攻め込まれ、13分に先制される苦しい展開だったが、そこからどうにか耐え凌ぎ、53分に相手のミスから興梠が同点ゴールを奪って追いついたのだ。勝ちにも等しいドローで、埼玉スタジアムでの第2レグに繋げたのは大きいだろう。

 第1レグを振り返れば、何より素晴らしかったのが浦和の“統一感”。先制されても慌てず、守りから入る戦い方を体現すると、1−1になって流れを引き寄せてからしばらくの間は比較的前に出る意識がチームとして共有され、最後は自陣での守りを最優先にしつつカウンターを狙う意図が見えた。

 攻めるのか、守るのか、どっちなのかという迷いは一切感じられず、局面に応じて選手全員が足並みを揃えて戦えていた印象である。前線から無謀にプレスするシーンはほとんどなく、仕留められるタイミングでガッとボールを奪う。なかでも、右サイドバックを担当した酒井のメリハリのあるプレーは称賛に値しただろう。

 アル・ヒラルにボールを握られる時間帯が多く、決して会心のゲームとは言えなかった。それでも選手一人ひとりが試合の流れをしっかりと把握して、我慢強く戦い続けたスタンスは素晴らしかった。完全アウェーに近い雰囲気の中で結果を出すのは容易ではない。その点で、この日の浦和はとても逞しかった。
 
 ある意味浦和は、サッカーの本質を示してくれた。ポゼッション率で下回ったところで、結果には関係ない。大事なのはゴールを奪う、守る、それを再認識させてくれた印象もあった。

 スコルジャ監督の下、今の浦和には確かな結束力があるように感じる。ACLを制して大きな自信を手にすれば、今季のJリーグで主役候補に躍り出るはずだ。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【厳選ショット】興梠が貴重なアウェーゴールを獲得!|ACL決勝1stレグ アル・ヒラル1-1浦和
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