バルサはラ・リーガ29節終了時点で、2位レアル・マドリーに11ポイント差を付けて首位に立っている。残りの試合数は9で、4シーズンぶりの覇権奪還が目前に迫っている。
今シーズンのバルサの特長は、なんといっても水をも漏らさぬ堅守。ここまで29試合で喫した失点はわずか「9」と、驚異的な数字を残している。その全試合にフル出場し、ゴールマウスを守っているのが、GKのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンだ。
そんなドイツ代表GKが、二つの「大記録」更新に手をかけている。
まずひとつは、「シーズン最少失点」だ。ラ・リーガが現行の20試合制になって以降、これまでのシーズン最少失点は、1993-94シーズンのデポルティボと、2015-16シーズンのアトレティコ・マドリーが記録した「18」失点。これはあくまでチームとしての記録だが、現在の「9」という失点数と、今シーズンのバルサの鉄壁ぶりからすると、新記録樹立の可能性が高いとみるべきだろう。