カルピのインテンシティーを前にミランがミスを連発。

カルピ対ミラン戦の結果&フォーメーション。

ミランから勝点1を奪ったカルピで最も光ったのが、古巣対戦に燃えたボッリエッロ(右)だ。巧みなキープで起点を作り、何度か惜しいシュートも放った。(C)Alberto LINGRIA
12月6日のセリエA15節。ミランが敵地でカルピと0-0で引き分けた。
ミランは前節と同じく4-4-2システムを採用。5日前のコッパ・イタリア(クロトーネ戦)ではスタメンフル出場した本田は、セリエAで10試合連続のベンチスタートとなった。
序盤にペースを握ったのはカルピ。アグレッシブなプレスからの手数をかけない攻撃が機能し、7分にコフィ―、10分にボッリエッロ、13分にロッロが惜しいシュートを放った。
なかなか基点が作れず散発な攻撃に終始していたミランは、その後やや盛り返す。ただ、完全にチェルチやニアングの個人技頼みで、この二人がそれぞれ二度ずつチャンスを迎えたがモノにできず。前半はこのままスコアレスで終えた。
後半もカルピがボッリエッロのポストワークを軸に効果的に攻める一方、ミランはなかなかリズムを掴めない。業を煮やしたミランのミハイロビッチ監督は68分、キレのないチェルチに代わってL・アドリアーノを投入した。
しかし、75分にボナベントゥーラ、80分にニアングが狙った直接FKも枠を外れ、84分のクツカのヘディングも敵GKベレクのビッグセーブに防がれる。そのまま大きなチャンスもなく、結局はスコアレスドローでホイッスルが鳴り響いた。
本田はアップこそしていたものの、ついに出場機会は訪れなかった。交代枠が2つ残っていたにもかかわらず、ミハイロビッチ監督は本田よりもピッチ上の選手を優先した格好だ。
昇格組カルピが豊富な運動量を活かしたインテンシティーの高い戦いを90分間に渡って維持したとはいえ、あまりにミスが多く、攻撃面でアイデアとコンビネーションを欠いたミラン。前節のサンプドリア戦とはまるで別のチームのようだった。
この「試合による波の大きさ」という悪癖を改善しない限り、目標のチャンピオンズ・リーグ出場権獲得(3位以内)は夢のまた夢だろう。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
ミランは前節と同じく4-4-2システムを採用。5日前のコッパ・イタリア(クロトーネ戦)ではスタメンフル出場した本田は、セリエAで10試合連続のベンチスタートとなった。
序盤にペースを握ったのはカルピ。アグレッシブなプレスからの手数をかけない攻撃が機能し、7分にコフィ―、10分にボッリエッロ、13分にロッロが惜しいシュートを放った。
なかなか基点が作れず散発な攻撃に終始していたミランは、その後やや盛り返す。ただ、完全にチェルチやニアングの個人技頼みで、この二人がそれぞれ二度ずつチャンスを迎えたがモノにできず。前半はこのままスコアレスで終えた。
後半もカルピがボッリエッロのポストワークを軸に効果的に攻める一方、ミランはなかなかリズムを掴めない。業を煮やしたミランのミハイロビッチ監督は68分、キレのないチェルチに代わってL・アドリアーノを投入した。
しかし、75分にボナベントゥーラ、80分にニアングが狙った直接FKも枠を外れ、84分のクツカのヘディングも敵GKベレクのビッグセーブに防がれる。そのまま大きなチャンスもなく、結局はスコアレスドローでホイッスルが鳴り響いた。
本田はアップこそしていたものの、ついに出場機会は訪れなかった。交代枠が2つ残っていたにもかかわらず、ミハイロビッチ監督は本田よりもピッチ上の選手を優先した格好だ。
昇格組カルピが豊富な運動量を活かしたインテンシティーの高い戦いを90分間に渡って維持したとはいえ、あまりにミスが多く、攻撃面でアイデアとコンビネーションを欠いたミラン。前節のサンプドリア戦とはまるで別のチームのようだった。
この「試合による波の大きさ」という悪癖を改善しない限り、目標のチャンピオンズ・リーグ出場権獲得(3位以内)は夢のまた夢だろう。
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)