鎌田大地にスペイン行きの可能性が浮上した。

　アイントラハト・フランクフルトでスポーツディレクターを務めるマルクス・クレーシェ氏は先日、「カマダはおそらく我々から離れるだろう」と発言。契約が切れる今夏にフリーで移籍することがより確実となった。

　新天地候補には、口頭合意に達したとも報じられた国内の強豪ドルトムントなどが挙がるなか、ドイツメディア『Sky Sport』は４月３日付けで「BVBへの道はコールド！２トップクラブがカマダを高評価」と題した記事を掲載。こう伝えている。

「日本人選手はボルシア・ドルトムントと何度も噂になっていた。しかし、26歳の彼は自分の将来を海外で考えているようだ。『ドルトムントとカマダの関係は冷え切っている。２、３週間、接触がない。海外に行く可能性が高い』と、移籍専門家のフロリアン・プレッテンベルクは言う。

　バルセロナとアトレティコ・マドリーがこの攻撃的選手に興味を持っており、『どちらかといえばアトレティコへのほうがホットだ』とプレッテンベルクは説明する。最終的な決定は今週中に下される見込みだ。フランクフルトはまだ契約延長のオファーを取り下げておらず、カマダも完全に拒否したわけでもない。とはいえ、明らかに別れに向かっている」
 

　この報道にスペインの大手紙『AS』がすかさず反応。「アトレティコとバルサがカマダに熱視線を送る」と見出しを打ち、「フランクフルトとの契約が６月で切れるMFの状況を、スペインの２クラブが注視」と後追いしている。

「ダイチ・カマダは近年、ヨーロッパで最も注目されている選手の１人だ。この日本人MFは、以前からハイレベルで活躍していたが、前回のヨーロッパリーグ準々決勝でその名を知らしめた。リターンレグで（バルセロナ相手に）最高のパフォーマンスを見せ、トップチームからスポットライトを浴びるようになった。

　今年、その勢いはさらに増している。財政難のためにますます多くのクラブが目を向けるようになった活況のフリーエージェント市場で、アイントラハトの15番は即戦力と経験という点でビッグネームの１つである」

　長期政権を築く名将ディエゴ・シメオネのもと、直近10シーズン連続で３位以内に入るアトレティコと、スーパースター揃いの言わずと知れたバルセロナ。年齢的にも最も脂が乗ったタイミングで、スペインの超名門入りはあるのか。日本が誇る司令塔から目が離せない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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