町野はボールを受ける際にスピードを落とすことも必要
[キリンチャレンジカップ]日本 1-2 コロンビア/3月28日/ヨドコウ桜スタジアム
南米勢との2連戦が組まれた3月シリーズで、1戦目はウルグアイと1-1で引き分けた日本は、2戦目はコロンビアと対戦し、1-2で敗れた。開始3分に三笘薫が先制点を挙げるも、33分に同点に追いつかれると、61分にも失点。痛恨の逆転負けを喫したサムライブルーの選手たちのパフォーマンスは、元日本代表MF藤田俊哉氏の眼にどう映ったか。出場全選手を採点してもらった。
――◆――◆――
▼コロンビア戦に出場した日本代表全17選手の採点
スタメン)
GK
23 シュミット・ダニエル 6
DF
2 菅原由勢 7
4 板倉 滉 6.5
5 バングーナガンデ佳史扶 6(59分OUT)
26 伊藤洋輝 6
MF/FW
9 三笘 薫 7(54分OUT)
13 守田英正 6(78分OUT)
14 伊東純也 7
15 鎌田大地 6.5(HT OUT)
19 西村拓真 6(59分OUT)
20 町野修斗 5.5(HT OUT)
途中出場)
MF/FW
6 遠藤 航 6.5(HT IN)
MF/FW
21 上田綺世 6.5(HT IN)
MF/FW
8 堂安 律 6.5(54分IN)
DF
22 瀬古歩夢 5.5(59分IN)
MF/FW
11 久保建英 6(59分IN)
MF/FW
18 浅野拓磨 ―(78分IN)
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
南米勢との2連戦が組まれた3月シリーズで、1戦目はウルグアイと1-1で引き分けた日本は、2戦目はコロンビアと対戦し、1-2で敗れた。開始3分に三笘薫が先制点を挙げるも、33分に同点に追いつかれると、61分にも失点。痛恨の逆転負けを喫したサムライブルーの選手たちのパフォーマンスは、元日本代表MF藤田俊哉氏の眼にどう映ったか。出場全選手を採点してもらった。
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▼コロンビア戦に出場した日本代表全17選手の採点
スタメン)
GK
23 シュミット・ダニエル 6
DF
2 菅原由勢 7
4 板倉 滉 6.5
5 バングーナガンデ佳史扶 6(59分OUT)
26 伊藤洋輝 6
MF/FW
9 三笘 薫 7(54分OUT)
13 守田英正 6(78分OUT)
14 伊東純也 7
15 鎌田大地 6.5(HT OUT)
19 西村拓真 6(59分OUT)
20 町野修斗 5.5(HT OUT)
途中出場)
MF/FW
6 遠藤 航 6.5(HT IN)
MF/FW
21 上田綺世 6.5(HT IN)
MF/FW
8 堂安 律 6.5(54分IN)
DF
22 瀬古歩夢 5.5(59分IN)
MF/FW
11 久保建英 6(59分IN)
MF/FW
18 浅野拓磨 ―(78分IN)
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
▼寸評
攻守両面で上手くいかないことが多かったものの、選手の特長を活かした新たなトライという意図が見て取れた。
勝敗を分けたポイントは、選手交代からのプレーだった。ミスが続いての失点には悔いが残るが、勝負のかかった公式戦ではアクシデントがない限りセンターバックを変えるようなことはまずしないだろうから、トライした結果だと考えていい。
そのあたりを確実に得点に結びつけてくるコロンビアの選手たちはさすがだ。個々のタレントを見てもスケールを感じる選手が多く、1試合を通して日本よりも良いパフォーマンスを見せていた。
日本ではカタール組の三笘薫、伊東純也、堂安律、遠藤航らは及第点以上の出来。逆転負けしたことを差し引いても、高い評価をつけた。
途中出場した上田綺世の成長ぶりも光った。相手GKのファインプレーに阻まれた打点の高いヘディングシュートを含め、ゴール前での存在感は際立っていた。今後の日本代表の攻撃の中心になるのではないか。
町野修斗は高さやリーチを活かしたプレーで成長を続け、タイプの違う貴重なカードになってもらいたい。縦パスを受けるタイミングとスピードを意識すれば、さらに怖い存在になれる。ボールを受ける際にスピードを落とすことも必要かと感じた。
菅原由勢もアピールに成功した1人だろう。ウルグアイ戦に続いて、コロンビア戦でも“起点”となった。右サイドバックと言えば酒井宏樹が長年安定したプレーをしてきたが、後釜としてポジション奪取に成功したのではないか。
西村拓真はウルグアイ戦に続く得点こそなかったが、バングーナガンデ佳史扶なども含め、今後のプレーに注目したい。
【著者プロフィール】
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水商高―筑波大―磐田―ユトレヒト(オランダ)―磐田―名古屋―熊本―千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、2016-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。以後、イングランドのリーズ・ユナイテッドや日本サッカー協会のスタッフなどを歴任。22年9月に古巣・磐田のスポーツダイレクターに就任した。
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攻守両面で上手くいかないことが多かったものの、選手の特長を活かした新たなトライという意図が見て取れた。
勝敗を分けたポイントは、選手交代からのプレーだった。ミスが続いての失点には悔いが残るが、勝負のかかった公式戦ではアクシデントがない限りセンターバックを変えるようなことはまずしないだろうから、トライした結果だと考えていい。
そのあたりを確実に得点に結びつけてくるコロンビアの選手たちはさすがだ。個々のタレントを見てもスケールを感じる選手が多く、1試合を通して日本よりも良いパフォーマンスを見せていた。
日本ではカタール組の三笘薫、伊東純也、堂安律、遠藤航らは及第点以上の出来。逆転負けしたことを差し引いても、高い評価をつけた。
途中出場した上田綺世の成長ぶりも光った。相手GKのファインプレーに阻まれた打点の高いヘディングシュートを含め、ゴール前での存在感は際立っていた。今後の日本代表の攻撃の中心になるのではないか。
町野修斗は高さやリーチを活かしたプレーで成長を続け、タイプの違う貴重なカードになってもらいたい。縦パスを受けるタイミングとスピードを意識すれば、さらに怖い存在になれる。ボールを受ける際にスピードを落とすことも必要かと感じた。
菅原由勢もアピールに成功した1人だろう。ウルグアイ戦に続いて、コロンビア戦でも“起点”となった。右サイドバックと言えば酒井宏樹が長年安定したプレーをしてきたが、後釜としてポジション奪取に成功したのではないか。
西村拓真はウルグアイ戦に続く得点こそなかったが、バングーナガンデ佳史扶なども含め、今後のプレーに注目したい。
【著者プロフィール】
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水商高―筑波大―磐田―ユトレヒト(オランダ)―磐田―名古屋―熊本―千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、2016-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。以後、イングランドのリーズ・ユナイテッドや日本サッカー協会のスタッフなどを歴任。22年9月に古巣・磐田のスポーツダイレクターに就任した。
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