怪我に泣いた大学時代の誓い
J1リーグ第5節の湘南戦、アディショナルタイムも終わろうとしていた90+9分に、その瞬間はやって来た。
ここが勝負とばかりに、高い最終ラインを敷く湘南の背後に走り込む鶴野怜樹。そこへGK永石拓海からのパントキックが届く。そのボールを収めると、対峙する湘南の大野和成をかわしてペナルティエリアへ。そして、視線の先に捉えた山岸祐也へラストパスを送る。次の瞬間、ゴールネットが大きく揺れた。
鶴野がお膳立てしたゴールに、ベスト電器スタジアムが歓喜の渦に包まれる。そして、スタンドのあちこちから「怜樹!」と叫ぶ声が挙がった。
プロデビュー戦はルヴァンカップ・グループステージ第1節の新潟戦(1-0)。憧れのプロの舞台に、ウォーミングアップの時は自身でも驚くほど緊張していたという。だが、ピッチの入った瞬間に気持ちは切り替わった。
「やるしかない。すべてはファーストプレーで決まる」
そんな想いが開始直後のビッグチャンスへとつながる。「今日は行ける」。はやる気持ちが自信へと変わっていく。そして59分、鋭い動き出しで最終ラインの裏へ飛び出すと左足でゴールへと流し込んだ。プロ初ゴールにして決勝ゴール。頭が真っ白になるなか、ゴール裏で待つサポーターの下へと走った。
ここが勝負とばかりに、高い最終ラインを敷く湘南の背後に走り込む鶴野怜樹。そこへGK永石拓海からのパントキックが届く。そのボールを収めると、対峙する湘南の大野和成をかわしてペナルティエリアへ。そして、視線の先に捉えた山岸祐也へラストパスを送る。次の瞬間、ゴールネットが大きく揺れた。
鶴野がお膳立てしたゴールに、ベスト電器スタジアムが歓喜の渦に包まれる。そして、スタンドのあちこちから「怜樹!」と叫ぶ声が挙がった。
プロデビュー戦はルヴァンカップ・グループステージ第1節の新潟戦(1-0)。憧れのプロの舞台に、ウォーミングアップの時は自身でも驚くほど緊張していたという。だが、ピッチの入った瞬間に気持ちは切り替わった。
「やるしかない。すべてはファーストプレーで決まる」
そんな想いが開始直後のビッグチャンスへとつながる。「今日は行ける」。はやる気持ちが自信へと変わっていく。そして59分、鋭い動き出しで最終ラインの裏へ飛び出すと左足でゴールへと流し込んだ。プロ初ゴールにして決勝ゴール。頭が真っ白になるなか、ゴール裏で待つサポーターの下へと走った。
そして、リーグ戦デビューは第5節・湘南戦の77分。1点ビハインドでピッチへと送り出された。
「絶対にフォワードとして点を取って逆転してこいというメッセージだと受け取った」(鶴野)
胸に抱いたのはデビュー戦と同様に「やるしかない」という想いとファーストプレーですべてが決まるという想い。激しくプレッシャーをかけてボールを奪うなど、その後もアグレッシブなプレーを見せると、チームが流れを引き戻す。そして生まれた冒頭のシーン。鶴野の活躍もあり、福岡はラストプレーで2-1と逆転勝利し、勝点3を手に入れた。
鶴野のその才能は早くから評価され、福岡大3年時に福岡への加入が内定した。だが、大学時代は怪我に泣いた4年間だった。
大学2年時に怪我を負い、3年時に復帰して間もなく福岡からの内定発表があったが、その年の秋に再び怪我を負うと、復帰と怪我を繰り返し、大学3年時のインカレを最後にピッチから離れた。ピッチに戻ってきたのは4年時の10月で、それも途中出場。プレー時間も限られたなかでの復帰だった。
ピッチを離れた時期はプロになって活躍するという想いでリハビリに励んできた。身体のケアにも人一倍の注意を払い、怪我をしにくい身体作りにも努めた。
「もう2度とピッチから離れない」
そう誓って日々を過ごした。いま、その想いを余すことなくピッチにぶつけている。
「絶対にフォワードとして点を取って逆転してこいというメッセージだと受け取った」(鶴野)
胸に抱いたのはデビュー戦と同様に「やるしかない」という想いとファーストプレーですべてが決まるという想い。激しくプレッシャーをかけてボールを奪うなど、その後もアグレッシブなプレーを見せると、チームが流れを引き戻す。そして生まれた冒頭のシーン。鶴野の活躍もあり、福岡はラストプレーで2-1と逆転勝利し、勝点3を手に入れた。
鶴野のその才能は早くから評価され、福岡大3年時に福岡への加入が内定した。だが、大学時代は怪我に泣いた4年間だった。
大学2年時に怪我を負い、3年時に復帰して間もなく福岡からの内定発表があったが、その年の秋に再び怪我を負うと、復帰と怪我を繰り返し、大学3年時のインカレを最後にピッチから離れた。ピッチに戻ってきたのは4年時の10月で、それも途中出場。プレー時間も限られたなかでの復帰だった。
ピッチを離れた時期はプロになって活躍するという想いでリハビリに励んできた。身体のケアにも人一倍の注意を払い、怪我をしにくい身体作りにも努めた。
「もう2度とピッチから離れない」
そう誓って日々を過ごした。いま、その想いを余すことなくピッチにぶつけている。