[J１第５節]横浜F・マリノス２－１鹿島アントラーズ／３月18日／日産スタジアム

　３月20日、カタール・ワールドカップ以来となる日本代表活動がいよいよスタートする。それに先立ち、横浜から森保ジャパンに招集された西村拓真と角田涼太朗が合流前ラストゲームとなった鹿島戦後に取材に応じ、意気込みを語った。

　今季もトップ下で活躍を続ける西村は、初キャップ、初ゴールを記録した昨夏のE-1選手権以来、２度目の参加。海外組も交じったフルメンバーでの戦いは初となるなか、「このチーム（横浜）と別物だと思う。またしっかり新たな気持ちで、本当にギラギラして向かいたい」と決意を示した。

「全て良いものは吸収したいし、みんなから盗むものは盗みたい。やっぱりしっかり自分を出せるように。負けるつもりもないし、しっかりとやっていきたい。自分の特徴があって選出されているので、そういうところをまず表現したい。まあ個人個人となっても良さは出ないと思うので、しっかり勝てるように戦っていきたい」

　かつてベガルタ仙台で共闘した、同じ26歳の板倉滉と守護神のシュミット・ダニエルとは、久方ぶりの再会となる。

「コウとダン君とは仙台でやっているので、久々に会うのが楽しみ」
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　一方、昨季に飛躍への足掛かりを掴み、今季は開幕からCBで先発を張る角田は、今回が初招集。森保一監督は「左利きで、センターバックも左サイドバックもできる。攻撃力もあって後方からのビルドアップ、数的優位を作り出せる選手。守備力が国際レベルでどれくらいできるかなと。攻撃面も含めて彼の良さを見ていきたい」と期待を寄せる。

　注目の23歳は、「今シーズン試合に出るなかで、課題も出ながら成長している実感がある。次のワールドカップは自分も目ざしたいので、今回選んでもらったことは素直に嬉しい。だけどまだ何も成し遂げていない。ここからだと思っている」と、実直に闘志を込める。

「間違いなくレベルの高い選手が揃っている。ただ、背伸びしても自分の実力が変わるわけではない。自分が今までここでやってきたことをそのまま表現出来れば一番。まだまだ何も始まっていないので、まずは爪痕を残すというか、自分の存在感を出す。気負わずに、いつも通り自分らしいプレーを出したいし、ここから自分が上へ行くんだと強い思いを持って臨みたい」

　カタール・ワールドカップは前回のロシア大会に続き、横浜からの日本代表入りはゼロだった。トリコロール戦士の代表定着をF・マリノスのサポーターは待ち望んでいる。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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