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【岩本輝雄】勝てない横浜FC。新たなトライもまだ迷いがあるように見える。昨季のサッカーに立ち返ってもいいのでは?

カテゴリ:連載・コラム

岩本輝雄

2023年03月19日

個々の能力は高いけど、上手く噛み合っていない

小川の先制点は見事だった。でもその後に4失点…サンガ戦は悔しい結果となってしまった。写真:梅月智史

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 難しい状態が続いているね。

 昇格組の横浜FCは、5節でサンガと対戦。ホームでの試合で、エース小川航基が12分に打点の高いヘディングシュートで先制点をゲット。良い滑り出しだった。
【動画】早くも今季4点目! 小川航基の豪快なヘディング弾!
 でも、前半のうちに同点に追いつかれると、後半に3失点。1-4で逆転負け。開幕から5試合を消化して、1分4敗。いまだ勝利はなく、最下位に沈んでいる。

 気になるのは失点の仕方。サンガ戦でも、相手のCKから2発、FKからオウンゴール。セットプレーでこれだけやられるのは、何かしら問題があると思う。1-3で敗れた前節のFC東京戦では、2つの失点は自分たちのミスから。もったいない形で勝点を落としてしまっている。

 サッカー自体に目を向ければ、今季はより攻撃的に出ようとしている。でも、ここまでの戦いぶりを見る限り、90分を通して目ざすスタイルをピッチ上で表現し切れていない。後ろからのつなぎは、まだどこかぎこちなく、ビルドアップはスムーズさを欠いている。

 個々の能力は高い選手が揃っていると思う。でも、チーム全体として迷いがあるというか、それぞれの特長が上手く嚙み合っていない。
 
 このまま続けていくのは、あまり得策ではないと思う。チームが活気を取り戻すには、何よりも結果、勝利が必要。その意味では、昨季の3-4-3に戻してもいいのではないだろうか。

 J1昇格を勝ち取ったサッカーに立ち返る。慣れ親しんだ戦い方で、まずは初白星を挙げる。そして勝点を積み上げていく。それから徐々に新しいサッカーにシフトしていくのも手だと思う。負けが続けば、どうしてもネガティブになってしまう。そういうメンタルでは、良い方向には進んでいかない。

 ルヴァンを挟むけど、次のリーグ戦までは代表ウィークで2週間、時間ができる。ここで立て直しを図り、次節のアビスパ戦で巻き返しのきっかけを掴めるか注目したいね。

【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、50歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた“40メートルFK弾”は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
 
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