日本サッカー協会（JFA）は３月16日、ヨーロッパ遠征に挑むU-22日本代表メンバー23人を発表した。

　メンバーには、J１でレギュラーとしての地位を確立している川﨑颯太（京都）、細谷真大（柏）ら国内組に加え、小久保玲央ブライアン（ベンフィカ）や鈴木唯人（ストラスブール）、内野貴史（デュッセルドルフ）など５人の海外組が招集された。

　そのなかで、これまでパリ五輪世代の代表でコンスタントにプレーしてきた半田陸、バングーナガンデ佳史扶は、同時期に国際親善試合２試合を行なうA代表に選ばれたため、招集外となった。

　同じくA代表に選出された久保建英を含め、主力３人が不在で欧州遠征に臨むことになるが、これについてU-22代表を率いる大岩剛監督は、「喜ばしいことだと思っています」と考えを述べた。

「（森保一監督とは）当然、密に話し合いをしています。協会の基準として、少しでも上のカテゴリーでやるべきだというのが大前提にある。A代表で必要とされる選手であれば、我々はそれにしっかりと応えていきますし、それによって、（U-22代表で）チャンスを得る選手もいるわけですし、我々の選手層が厚くなるというサイクルにしていきたいと思っています」
 

　また、昨年行なわれたカタール・ワールドカップに触れ、「U-20、U-21世代の選手が各国に２、３人は必ず入っていたんですが、我々は久保の１人だけだった。我々の年代の選手たちがもっとA代表に絡んでいかないといけない」とし、「そういう意味では日本はまだ遅いぐらい」と見解を語った。

　以前からこの世代のテーマとして、パリ五輪を経由してA代表に選ばれるのではなく、A代表を経由してパリ五輪に向かうぐらいの気持ちでいるべきだと選手に伝えてきた大岩監督は、半田、バングーナガンデ、久保の３人に対し、「A代表の力になって、我々の年代のスタンダードを上げていくところにしっかりと貢献してほしい」とエールを送った。

　U-22代表は今月、欧州で強化試合２連戦を実施。24日にドイツのフランクフルトでU-22ドイツ代表と、27日にスペインのムルシアでU-22ベルギー代表と対戦する。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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