マンチェスター・ユナイテッドOBのポール・パーカー氏が、古巣で苦しむドニー・ファン・デ・ベークに決断を迫った。英メディア『SPORT BIBLE』が３月３日付けで伝えている。

　25歳のオランダ代表MFは、アヤックスでフレンキー・デ・ヨングらと共に評価を高め、2020年夏に4000万ポンド（約56億円）の移籍金でユナイテッド入りを果たした。しかし出場機会確保に苦しみ、エバートンからレンタルバックした今シーズンも、プレミアリーグでの先発は２試合のみ。プレータイムはわずか164分という惨状だ。

　アヤックス時代に師事した恩師エリク・テン・ハーフが、新たにユナイテッドの監督に就任し、序列をひっくり返す千載一遇のチャンスだったが、潮目が変わる気配はまるでない。

　パーカー氏は、現在は怪我で離脱中のファン・デ・ベークに、退団すべき時が来たと感じているようだ。「たとえ恩師であっても、テン・ハーグは扱いきれない」と話し、
“帰国”を促した。

「彼はオレ・グンナー・スールシャールの下で間違った使い方をされたし、コロナの悪い時期に到着した。オランダに帰って、自分のキャリアを立て直す必要があるかもしれない。今のユナイテッドの中盤にフィットするとは思えない」

　では代わりに獲得すべきは誰か。オールド・トラフォードで５年を過ごした58歳の元イングランド代表DFは、同じオランダの名門出身で現在はバルセロナでプレーするデ・ヨングの名を挙げた。
【画像】ベンチで不満爆発！ガムを投げ捨てるファン・デ・ベークの衝撃行動

「もしユナイテッドがデ・ヨングと契約したら、とても嬉しいね。カゼミーロとは違うタイプの選手で、ボールに対して非常に機敏だ。テン・ハーフの中盤に完璧にフィットするだろう。彼は偉大なサッカー選手で、チームをより良くしてくれるはずだ。中盤にある種の安定感を与えるだろうし、ポゼッション面でも多くのものを加えられるだろう。"

（ニコロ・）バレッラも良い選手だが、イタリア人に合わせるのは少し難しい。テン・ハーフがよく知っているということもあり、私はバレッラよりもデ・ヨングを選ぶ。彼がいれば、ユナイテッドは２人の強力なミッドフィルダーと、ブルーノ・フェルナンデスのような10番ポジションの大砲を手に入れられる。フレンキーはとても賢く、めったにボールを失わない」

　この夏、オランダ人指揮官が率いるレッドデビルズで、“アヤックス印”の入れ替わりはあるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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