リバプールなどで活躍した元イングランド代表MFダニー・マーフィー氏が、チェルシーの“爆買い”を一刀両断した。英メディア『SPORT BIBLE』が伝えている。

　プレミアリーグ10位に沈むチェルシーは、巻き返しを目ざすべく、今冬のマーケットに惜しげもなく資金を投下。ミハイル・ムドリク、ジョアン・フェリックス（レンタル契約）、エンソ・フェルナンデスなど、人気銘柄を乱獲した。

　E・フェルナンデスの移籍金に至っては、2021年夏にジャック・グリーリッシュがアストン・ビラからマンチェスター・シティ加入時に記録したイギリス史上最高額の１億ポンド（160億円）を上回る、１億700万ポンド（約171億2000万円）に達したというから驚きだ。

　マーフィー氏は「買いすぎだ」と吐き捨てたうえ、アルゼンチン代表MFの能力も疑問視。同じポジションのロドリ（マンチェスター・C）、カゼミーロ（マンチェスター・ユナイテッド）のほうが優れていると主張した。

「過剰にお金を払っているし、彼らのファースト11の大半がシティのレベルの近くまで行くとは思わない。あまり印象に残らないね。彼の試合を何度か生で見た。彼はまともだが１億ポンドの価値はない。良いミッドフィルダーで、粘り強くて、若くて、勇敢だ。だけど彼はロドリでもなければ、カゼミーロでもない。彼らは選手に過剰な支出をしている」
 

　一方、ユナイテッドのレジェンドで、同じく元イングランド代表のリオ・ファーディナンド氏は、自身のYouTubeチャンネルで対照的な持論を展開。カタール・ワールドカップで、リオネルメッシらと共に、アルゼンチンを世界一に導いたプレーを絶賛し、22歳のバラ色の未来を保証した。

「もしチェルシーで成功しなければ、私は驚くだろうね。彼はトッププレーヤーだ。ワールドカップでは若手の中で１番だったと思う。アルゼンチンにとって欠かせない存在だった。彼のパスや落ち着きは若い選手としては最高だったし、ワールドカップをあのようにこなしたのなら、決して動じたりはしないだろう。

　彼はベンフィカというポルトガルのビッグクラブでプレーしたんだ。求められる要求も高く、プレッシャーには慣れているはずだ。５、６年はここにいられると思えば、お金は関係ない。チェルシーはなんてチームだ！」

　金額が金額だけに周囲から厳しい目で見られることは間違いない。若き才能は、文字通り桁違いのパフォーマンスをウェストロンドンで披露できるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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