【番記者推奨!福岡のブレイク候補】「冨安より上」と評されたポテンシャルを発揮できるか。栃木での苦節の日々を糧に、三國ケネディエブスは“何でもできる”CBを目ざす
カテゴリ:Jリーグ
2023年01月30日
目標とするのはマドリーのリュディガー
来るべき2023年シーズン、リーグを盛り上げるのはいったい誰か。新たなスターは生まれるのか、未来を切り拓くニューヒーローは出現するのか。番記者推奨のブレイク候補、今回はアビスパ福岡のDF三國ケネディエブスだ。
――◆――◆――
苦しい1年半だった。2021年の5月に、福岡から栃木に期限付き移籍した三國ケネディエブス。当初は12試合連続フル出場を果たしてレギュラーポジションを掴んだかに見えたが、そこから出場機会が激減。翌22年シーズンは30節を終えた段階で3試合にしか出場できず、ベンチにさえ入れない日々が続いた。
当時の心境を「福岡の力になるためにレンタルで栃木に修行に行って、結果を残して福岡に帰ってきて暴れようという考えだったが、それができるかどうか分からないという状況で本当に焦っていた」と振り返る。
だが、その間を無駄に過ごしていたわけではなかった。それまで力を入れていなかった筋トレを週3、4回行なって身体づくりに励んだ結果、体重が3キロ増。身体のキレが増していることを実感していた。
また、21年12月には膝の手術を行なって、それまで抱えていた膝の痛みを感じることなく100%の力でプレーできるようにした。悔しさや情けなさと向き合いながら積み重ねた日々を「誰よりも努力していた自信はある」と口にする。
22年8月、福岡への復帰が決まる。栃木で試合に出られなかった自分がJ1の試合に絡めるわけはないというネガティブな想いを抱えながらも、ルキアン、フアンマ、ジョン・マリなど、トップクラスのFW相手に練習できることは成長につながると信じ、課題と感じていた集中力を切らさないように意識を高め、このチャンスを逃すわけにはいかないと日々の練習に臨んだ。
そして第29節の横浜F・マリノス戦に先発出場。以降、J1残留に向けて大事な試合に出場を続け、最終節には先発フル出場を果たしてJ1残留に貢献。試合後、アウェー側サポーター席から「三國、良かったぞ!」と声がかかった。
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苦しい1年半だった。2021年の5月に、福岡から栃木に期限付き移籍した三國ケネディエブス。当初は12試合連続フル出場を果たしてレギュラーポジションを掴んだかに見えたが、そこから出場機会が激減。翌22年シーズンは30節を終えた段階で3試合にしか出場できず、ベンチにさえ入れない日々が続いた。
当時の心境を「福岡の力になるためにレンタルで栃木に修行に行って、結果を残して福岡に帰ってきて暴れようという考えだったが、それができるかどうか分からないという状況で本当に焦っていた」と振り返る。
だが、その間を無駄に過ごしていたわけではなかった。それまで力を入れていなかった筋トレを週3、4回行なって身体づくりに励んだ結果、体重が3キロ増。身体のキレが増していることを実感していた。
また、21年12月には膝の手術を行なって、それまで抱えていた膝の痛みを感じることなく100%の力でプレーできるようにした。悔しさや情けなさと向き合いながら積み重ねた日々を「誰よりも努力していた自信はある」と口にする。
22年8月、福岡への復帰が決まる。栃木で試合に出られなかった自分がJ1の試合に絡めるわけはないというネガティブな想いを抱えながらも、ルキアン、フアンマ、ジョン・マリなど、トップクラスのFW相手に練習できることは成長につながると信じ、課題と感じていた集中力を切らさないように意識を高め、このチャンスを逃すわけにはいかないと日々の練習に臨んだ。
そして第29節の横浜F・マリノス戦に先発出場。以降、J1残留に向けて大事な試合に出場を続け、最終節には先発フル出場を果たしてJ1残留に貢献。試合後、アウェー側サポーター席から「三國、良かったぞ!」と声がかかった。
「ポテンシャルなら冨安がチームに来た時よりも上」。福岡に加入当時、そんなことを口にするチームメイトもいた。それを表現できなかったもどかしさは本人が一番感じていたのかもしれない。
「栃木で悔しい想いをしたからこそ、福岡に帰ってきてそれが活きている。今後の自分のサッカー人生において、非常にプラスな期間だった。やっとスタートラインに立てた」。今はそう言い切れる自分がいる。
目標とするのはレアル・マドリーのアントニオ・リュディガー。加入時に語っていたのは「守備もできて、攻撃もできて、1人で何でもできるプレーヤー」になりたいということ。その気持ちは今も変わらない。
そして、そのポテンシャルを持っている。CBのポジションには奈良竜樹、宮大樹、そしてグローリと絶対的な存在を放つ選手がいるが、そこでの激しい競争に勝つことで自分が理想とする選手像に近づくことができる。そんな姿をベスト電器スタジアムに集うファン、サポーターが待っている。
取材・文●中倉一志(フリーライター)
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
【PHOTO】際立つデザインがずらり! Jクラブの2023年シーズン新ユニホームギャラリー
【PHOTO】スタジアムを華やかに彩るアビスパ福岡オフィシャルチアリーダーズを特集!
「栃木で悔しい想いをしたからこそ、福岡に帰ってきてそれが活きている。今後の自分のサッカー人生において、非常にプラスな期間だった。やっとスタートラインに立てた」。今はそう言い切れる自分がいる。
目標とするのはレアル・マドリーのアントニオ・リュディガー。加入時に語っていたのは「守備もできて、攻撃もできて、1人で何でもできるプレーヤー」になりたいということ。その気持ちは今も変わらない。
そして、そのポテンシャルを持っている。CBのポジションには奈良竜樹、宮大樹、そしてグローリと絶対的な存在を放つ選手がいるが、そこでの激しい競争に勝つことで自分が理想とする選手像に近づくことができる。そんな姿をベスト電器スタジアムに集うファン、サポーターが待っている。
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