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ブライトンが移籍嘆願のカイセドに異例の“休暇指令”! 売却を断固拒否すべく強硬手段で雑音を封殺か

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2023年01月29日

アーセナルが96億円を超える再オファーを提示か

移籍期限まであと3日。カイセドは望み通りにステップアップ移籍を果たせるのか。(C)Getty Images

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 2022―23シーズンのプレミアリーグで快進撃を続けているブライトン。最新順位では堂々6位に付けており、5位のトッテナムとは2試合消化が少ないなかで5ポイント差だ。クラブ史上初の欧州カップ戦出場が現実味を帯びている。

 日本代表MF三笘薫やアルゼンチン代表MFアレクシス・マク・アリステルらとともに、躍進の原動力となっているのが、エクアドル代表MFのモイセス・カイセドだ。豊富な運動量と攻守両面での確度の高いプレーが自慢のセントラルMFで、「エクアドルのカンテ」とも称される21歳の俊英である。

 カタール・ワールドカップでさらに声価を高めたカイセド。その周辺が、ここに来て一気に騒がしくなってきた。

 1月31日の移籍期限最終日が迫るなか、アーセナルが6000万ポンド(約96億円)、チェルシーが5500万ポンド(約88億円)という巨額オファーを提示したという。だがブライトンは、両ビッグクラブの申し出を拒否。2025年夏までの契約を交わす人気銘柄をこのタイミングでは売却しないと決めたのだ。

 当初はクラブでのプレー続行を明言していたカイセドだが、年が明けてから新しい代理人に代わったことも影響してか、態度を一変させた。現地金曜日には自身のインスタグラムで、次のように移籍希望の意思を表明している。

「プレミアリーグに来る機会を与えてくれた(オーナーのトニー・)ブルーム氏とブライトンに感謝したい。彼らのために常にベストを尽くしてきたし、僕はいつも笑顔で心を込めてサッカーをしている」

「僕はエクアドルのサンタドミンゴで貧しい家庭に育った、10人兄弟の末っ子だ。夢は常に、エクアドルの歴史の中で最も栄光に彩られた選手になること。ブライトンに記録的な移籍金をもたらすことができるなら、誇りに思う。彼らはそれを活かして再投資すれば、クラブの成功を助けられるからだ」

 そしてカイセドは「ファンは僕を心に留めてくれたし、これからもずっと僕の心の中にいる」と記したうえで、「なぜ僕がこの素晴らしいチャンスを掴みたいかを理解してほしい」と想いを伝えた。

 しかしながら、ブライトンのスタンスは揺らがない。同日にロベルト・デ・ゼルビ監督が会見でカイセドについて問われ、「監督としてではなく父のような存在として彼に語りかけたよ。シーズン終了まで残ってくれると信じているし、それが彼にとっても我々にとってもベストな解決策だと思う」と答えた。
 
 一方で、英メディアはアーセナルがより高額な再オファーを提示すると報道。すると、日曜日にFAカップ4回戦のリバプール戦(ホームゲーム)を控えるブライトンは、カイセドを巡る雑音をシャットアウトすべく、土曜日にひとつの声明を発表する。移籍期限の1月31日までカイセドにチーム練習に参加しないように通達し、言わば“休暇”を与えたと明かしたのだ。

 イタリア人ジャーナリストで代理人のファブリツィオ・ロマーノ氏はツイッターを更新。「カイセドは今日の練習に参加しなかった。明日の試合には出場しない。彼は今すぐにでもチームを去りたいと願っている」と訴え、「アーセナルが6000万ポンドの提示額を上乗せしてくるはずだ」と予測した。

 ブライトンがカイセドの値札を7500万ポンド(約120億円)に設定した、との一部報道もあるが……。はたして、今回の囲い込みによって事態は収束に向かうのか。残留が確定したとして、カイセドと代理人がいかなる反応を示すのか。移籍期限の火曜日まで、予断を許さないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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