新加入のホイブラーテンはショルツとともにCBの軸に
来るべき新シーズンに向けて、戦力補強やキャンプインなど、各クラブが着々と準備を進めている。いかなる陣容で新たな戦いに臨むか。本稿では、浦和レッズのポジション別最新序列をお届けする。
――◆――◆――
【GK】
36歳の西川周作、20歳の鈴木彩艶。ハイレベルな正守護神争いが繰り広げられそうだ。
昨季のリーグ戦出場は西川が32試合、鈴木が2試合。序列はなかなか覆らなかった。スペイン人のジョアン・ミレッGKコーチによる指導のもと、セーブやステップ、クロス対応など、より進化したベテランが貫禄を見せた。
一方、パリ五輪代表候補の鈴木は190センチの長身を活かしたシュートストップ、キック力は世代屈指。J1歴代最多の無失点試合(172戦)を誇る西川の牙城を崩す日が、いつ来てもおかしくない。
昨季に水戸から加入も不出場に終わった195センチの牲川歩見、大分から新加入した吉田舜も虎視眈眈と下克上を狙っていく。
【DF】
昨季はチームのフィールド選手最長の出場時間(2775分)を記録したアレクサンダー・ショルツ、ノルウェー出身のマリウス・ホイブラーテンのコンビがセンターバックの軸となる。
新助っ人はキャンプ中の合流は不透明だが、184センチの左利きで昨季は同国1部のボデ/グリムトでリーグ、欧州CL予選と主軸を担った実績を誇る。岩波拓也の海外移籍が見込まれているなか、昨季の長期離脱から復帰した犬飼智也、加入2年目の知念哲矢と計算できる4人がそろう。
右サイドバック(SB)は日本代表の酒井宏樹が君臨し、両サイドを高いレベルでこなす馬渡和彰が対抗馬。左SBは京都から復帰した荻原拓也が一歩リードと見るが、パリ五輪世代の大畑歩夢としのぎを削る。ともに左利きの若手2人のレギュラー争いは、どちらが制してもおかしくない。チーム状況次第では、ポリバレントな明本考浩が務める可能性も十分にある。
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【GK】
36歳の西川周作、20歳の鈴木彩艶。ハイレベルな正守護神争いが繰り広げられそうだ。
昨季のリーグ戦出場は西川が32試合、鈴木が2試合。序列はなかなか覆らなかった。スペイン人のジョアン・ミレッGKコーチによる指導のもと、セーブやステップ、クロス対応など、より進化したベテランが貫禄を見せた。
一方、パリ五輪代表候補の鈴木は190センチの長身を活かしたシュートストップ、キック力は世代屈指。J1歴代最多の無失点試合(172戦)を誇る西川の牙城を崩す日が、いつ来てもおかしくない。
昨季に水戸から加入も不出場に終わった195センチの牲川歩見、大分から新加入した吉田舜も虎視眈眈と下克上を狙っていく。
【DF】
昨季はチームのフィールド選手最長の出場時間(2775分)を記録したアレクサンダー・ショルツ、ノルウェー出身のマリウス・ホイブラーテンのコンビがセンターバックの軸となる。
新助っ人はキャンプ中の合流は不透明だが、184センチの左利きで昨季は同国1部のボデ/グリムトでリーグ、欧州CL予選と主軸を担った実績を誇る。岩波拓也の海外移籍が見込まれているなか、昨季の長期離脱から復帰した犬飼智也、加入2年目の知念哲矢と計算できる4人がそろう。
右サイドバック(SB)は日本代表の酒井宏樹が君臨し、両サイドを高いレベルでこなす馬渡和彰が対抗馬。左SBは京都から復帰した荻原拓也が一歩リードと見るが、パリ五輪世代の大畑歩夢としのぎを削る。ともに左利きの若手2人のレギュラー争いは、どちらが制してもおかしくない。チーム状況次第では、ポリバレントな明本考浩が務める可能性も十分にある。
【MF】
昨季に徳島から期限付き移籍して、今季から完全移籍に移行したビルドアップの舵取り役の岩尾憲と、堅守に加えてフィニッシュに絡める伊藤敦樹が引き続き、ボランチ陣の中心になるだろう。ボール奪取力に優れた安居海渡の成長は著しく、平野佑一、柴戸海という序列か。ユースから昇格の堀内陽太は将来性に期待したい。
右サイドハーフは昨季チーム最多8得点のダヴィド・モーベルグをはじめ、大久保智明、松崎快と左利きの3人が争う構図と見る。左サイドは一番手と思われた松尾佑介の海外移籍が決定的。「ハイプレスを増やしたい」という指揮官の意図を体現する関根貴大、明本らが定位置を奪い合っていく。
【FW】
「攻撃的なスタイルでゲームを支配したい」「切り替えが大事」と語るマチェイ・スコルジャ新監督。どんなFWを重宝するかに注目が集まる。江坂任が抜けたトップ下(セカンドトップ)は、強度の高いプレスと両足の正確なパスが魅力の司令塔・小泉佳穂が軸。アレックス・シャルク、関根ら選手の組み合わせによって戦術は変化しそうだ。
速攻で得点を重ねたキャスパー・ユンカーが移籍した前線は、加入2年目のブライアン・リンセンが軸となる。J1歴代2位の163得点をマークし、札幌から復帰した興梠慎三、熊本から新加入の髙橋利樹が争う構図となる。
ただ、獲得が取り沙汰されているギリシャ代表のギオルゴス・ギアクマキス(セルティック)が加入した場合、FWの勢力図は激変する。2020-21シーズンにオランダ1部で得点王に輝いた185センチのストライカー。2006年以来のJ1制覇と17年以来のACL優勝にむけて強力なピースになる。
文●星野浩司(報知新聞社)
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
【PHOTO】際立つデザインがずらり! Jクラブの2023年シーズン新ユニホームギャラリ
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昨季に徳島から期限付き移籍して、今季から完全移籍に移行したビルドアップの舵取り役の岩尾憲と、堅守に加えてフィニッシュに絡める伊藤敦樹が引き続き、ボランチ陣の中心になるだろう。ボール奪取力に優れた安居海渡の成長は著しく、平野佑一、柴戸海という序列か。ユースから昇格の堀内陽太は将来性に期待したい。
右サイドハーフは昨季チーム最多8得点のダヴィド・モーベルグをはじめ、大久保智明、松崎快と左利きの3人が争う構図と見る。左サイドは一番手と思われた松尾佑介の海外移籍が決定的。「ハイプレスを増やしたい」という指揮官の意図を体現する関根貴大、明本らが定位置を奪い合っていく。
【FW】
「攻撃的なスタイルでゲームを支配したい」「切り替えが大事」と語るマチェイ・スコルジャ新監督。どんなFWを重宝するかに注目が集まる。江坂任が抜けたトップ下(セカンドトップ)は、強度の高いプレスと両足の正確なパスが魅力の司令塔・小泉佳穂が軸。アレックス・シャルク、関根ら選手の組み合わせによって戦術は変化しそうだ。
速攻で得点を重ねたキャスパー・ユンカーが移籍した前線は、加入2年目のブライアン・リンセンが軸となる。J1歴代2位の163得点をマークし、札幌から復帰した興梠慎三、熊本から新加入の髙橋利樹が争う構図となる。
ただ、獲得が取り沙汰されているギリシャ代表のギオルゴス・ギアクマキス(セルティック)が加入した場合、FWの勢力図は激変する。2020-21シーズンにオランダ1部で得点王に輝いた185センチのストライカー。2006年以来のJ1制覇と17年以来のACL優勝にむけて強力なピースになる。
文●星野浩司(報知新聞社)
【布陣図】2023年シーズン J1全18クラブのポジション別最新序列
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