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「最も回避しなければならない状況は…」スペイン人記者が日本戦の戦術的ポイントを分析 「要注意」とした森保Jの2選手は?【W杯】

カテゴリ:日本代表

アレハンドロ・アロージョ

2022年12月01日

日本は攻撃面において二つの顔を持ったチーム

スペイン人記者は森保ジャパンをどう分析する? (C)Getty Images

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 スペインサイドから見てまず留意すべきは、自分たちの弱点が、日本にとっての長所である点だ。スピード豊かな攻撃陣を抱える日本に対し、スペインは守備面で裏のスペースのケアを課題にしている。つまりスペインが最も回避しなければならないのは、日本の攻撃陣にSBの背後を狙われ、アンカーが振り回されるシチュエーションとなる。

 日本は攻撃面において二つの顔を持ったチームだ。得意なのは、ボールを奪って、素早く攻撃に転じる形。一方、コスタリカ戦がそうであったように、守りを固められると攻めあぐむ傾向が顕著だ。日本からすれば、高いボールポゼッションで主導権を握るスペインは、その得意のカウンターを繰り出す余地がある相手と言える。

 スペインがSBの背後を狙われやすいのは、4-3-3の構造上の問題とハイプレス&ハイラインを徹底する攻撃的なサッカーと関係がある。自ずとボールロストすると、カバーリングに回れる中盤の選手がアンカー(おまけにレギュラーはスピードのないセルヒオ・ブスケッツ)しかいない場面が増え、即ピンチにつながる結果になっている。
 

 特に右サイドに対して、高い位置を取る左SB(レギュラーはジョルディ・アルバ)の背後は、日本の攻撃陣にとっては狙いどころだ。なかでもドリブルでもフリーランニングでも、タイミングを見極めて、爆発的なスプリントを披露することができる浅野拓磨と伊東純也は、スペインにとっては要注意選手だ(2ページ目の図1参照)。

 試合は、スペインがボールを握り、ポゼッション率が70%を超えることも予想される。日本のカウンター封じのポイントは、ルイス・エンリケ監督が重視する即時奪回を実行すること。さらに浅野と伊東がいないサイドから攻撃を仕掛ければなお安全だ。

 一方、攻撃面での課題は、今大会、日本で最も目立った活躍を見せている板倉滉と吉田麻也のCBコンビの攻略だ。ともに対人守備に強く、ドイツ戦では積極的に飛び出してインターセプトし、ボールを自陣ゴール前から遠ざけることに成功していた。

 さらにスペインの1トップに入るマルコ・アセンシオとアルバロ・モラタはいずれもボールコントロールの精度は高いとは言えず、ポストプレーで落としたセカンドボールを奪われるリスクには注意が必要だ。

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