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セルビアはどんな相手でも攻撃して点を取って勝つ。ブラジルの対策よりも自チームにフォーカス【喜熨斗勝史のW杯戦記】

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年11月24日

準備期間が短い大会とは思っていません

セルビア代表の喜熨斗コーチ。カタール・ワールドカップに挑む。

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 セルビア代表のドラガン・ストイコビッチ監督を右腕として支える日本人コーチがいる。“ピクシー”と名古屋でも共闘し、2010年のリーグ優勝に貢献した喜熨斗勝史だ。

 そんな喜熨斗氏がヨーロッパのトップレベルで感じたすべてを明かす連載「喜熨斗勝史の欧州戦記」。ついにカタール・ワールドカップに挑む今回は「W杯戦記」として、初戦のブラジル戦に向けた意気込みを語ってもらった。
 
――◆――◆――
 
 今日24日22時(日本時間25日4時)、グループリーグ初戦を迎える我々セルビア代表はブラジル代表と対戦します。今回のワールドカップは通常と違って事前準備期間が短い大会と言われていますが、私はそう思っていません。

 同国コーチとして入閣した21年3月から1年9か月。時間は十分にありました。私がやるべきことはやってきたし、伝えるべきことも伝えてきた自負があります。ミスター(ドラガン・ストイコビッチ監督)ら他のコーチングスタッフとともにチームに落とし込んできたものを、我々の選手たちが出してくれると信じています。

 カタールには19日から入っています。セルビアで14日にチームが合流し、15日にバーレーン入り。18日にバーレーンとの親善試合(○5-1)を行ない、後半開始からは10月末に負傷していたFWドゥシャン・ヴラホビッチ(ユベントス)が出場できました。

 MFフィリプ・コスティッチ(ユベントス)、FWアレクサンダル・ミトロビッチ(フルアム)、MFサシャ・ルキッチ(トリノ)ら負傷者が多く、まだすべての練習に合流できない選手もいますが、20日の練習ではウォーミングアップは全員でできました。本大会までに何人戻って来られるかは言えません。ただ、万が一に備えて試しておきたい選手をバーレーン戦で起用できたのもプラスと捉えています。

 何よりも欧州シーズン真っ只中でのワールドカップ開催。前回もお話ししたように、いかに疲労を抜けるかが重要ポイントです。ブラジルの対策よりも自チームにフォーカスして最高のパフォーマンスに持っていくことに腐心しています。

 もちろん互いの距離感やサポートの仕方など“肝”の部分は抑えますが、相手はブラジル。手を変え、品を変え、何を仕掛けてくるか見えない部分もあります。

 どんなに戦術を落とし込んでも90分間のゲームのなかで漏れは出てきます。不測のアクシデントも発生するでしょう。当然、ブラジルも同様。互いに、そこを突けるか、突けないか。そのために必要なのは万全のコンディションと自信です。
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