開幕まで１か月を切ったカタール・ワールドカップ（W杯）に向け、世界各地で盛り上がりを見せている。英国の有名紙『Daily Mail』はグループごとに見所を紹介しており、26日には日本、スペイン、ドイツ、コスタリカが入ったE組をピックアップした。

　同紙は「スペインとドイツは優勝候補。ペドリ、ガビ、ジャマル・ムシアラはカタールでの活躍が期待される。しかし、日本とコスタリカの逆転劇も見逃せない。この魅力的なグループを徹底的に調査」と銘打ち、グループ全体の展望から、こう伝えている。

「興味深い対戦がたくさんある。優勝候補の２チームとサプライズを起こす可能性の高い２チームからなる魅力的な組だ。日本とコスタリカは、若さ溢れるスペインと再建されたドイツを恐れず、スリリングなグループステージに臨むだろう。また、スペインのMFペドリとガビ、ドイツの有望株ムジアラなど、ワールドクラスの選手が多く、スターパワーに溢れている」

　そのうえで１か国ずつ取り上げ、グループステージ敗退と、決勝トーナメント進出を交互に繰り返してきた日本のW杯での歩みも掘り下げている。

「カタール大会で本戦出場は７回目となる。1998年に初めて予選を突破したが、グループステージで3戦全敗。４年後には共同開催国としてベスト16に進出し、最終的にトルコに０－１で敗れた。日本は頭を悩ませても、ノックアウトの一撃を食らわせることはほとんどないサッカー国である。

　2006年のグループステージ敗退を経て、2010年もパラグアイにPK戦で敗れ、ベスト16敗退となった。2014年はグループステージで未勝利だった一方、2018年はコロンビアを２―１で撃破し、アジアの国として初めて南米のチームを倒した。 その後、ベスト16でベルギーに敗れた。今までのパターンを踏まえると、グループステージ敗退は懸案事項だ」
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　注目選手には南野拓実をチョイス。ダークホースをダークホースのまま終わらせないために、10番の活躍の必要性を説いている。
 
「クラブでは元リバプールのウイングはまだ上手くいっていない。しかし、日本がアップセットを起こす可能性があるとしたら、このモナコの選手がカタールでビッグパフォーマンスを見せた時だ。スペインとドイツ戦では、ボールを持たれる展開が予想されるだけに、南野は伊東純也とともに、特にカウンターで創造的な火花を散らす責任を負っている」
 
　なお、優勝オッズも掲載されており、スペインの８倍、ドイツの９倍に対し、コスタリカは750倍、日本は250倍となっている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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