「パスカットした時は前を見て、斉藤選手にパスを出せた」
鳥栖で育ち、浦和でさらなる飛躍を遂げようとしている男が、初の海外遠征で充実の時を過ごしている。
9月20日から欧州遠征を行なっているU-21日本代表。3月に立ち上がった“大岩ジャパン”にとって、ヨーロッパの強豪国と戦える貴重な場だ。チームとしての経験値を高めるのはもちろん、選手にとっても世界で戦うための基準を得られるだけに、一瞬たりとも無駄にはできない。
大岩剛監督が率いるチームの活動に、今回初めて参加しているDF大畑歩夢は、自身初の欧州遠征で多くの学びを得ている。とりわけ22日のU-21スイス代表戦は1−2で敗れたものの、様々な発見ととともに手応えを掴む一戦だった。
左SBでスタメン出場し、60分までプレーした大畑は、積極的に攻撃へ関与して存在感を示す。素晴らしかったのは、0−1で迎えた15分のプレーだ。中盤の高い位置でボール奪取に成功し、すぐさま前方にいた斉藤光毅にボールを預ける。その斉藤のスルーパスから細谷真大が得点した。
同点ゴールのきっかけを作り出したプレーには、大畑本人も手応えがあった様子。「常に前向きにプレーすることは大岩さんも言っている。パスカットした時は前を見て、斉藤選手にパスを出せたので良かった」。
初の代表活動でコーチングスタッフやチームメイトとすり合わせる時間は2日間ほどしかなかったが、指揮官の要求に応えられた点は大きい。
得点シーン以外でも、攻撃面で持ち味を発揮。「左サイドでの仕掛けは手応えがあって、前の2人(左ウイングの斉藤と左インサイドハーフの本田風智)とは話し合ったりして、良い距離感でのプレーを意識していた」と、うまく連係を取りながらサイドを抉るシーンも見られた。
9月20日から欧州遠征を行なっているU-21日本代表。3月に立ち上がった“大岩ジャパン”にとって、ヨーロッパの強豪国と戦える貴重な場だ。チームとしての経験値を高めるのはもちろん、選手にとっても世界で戦うための基準を得られるだけに、一瞬たりとも無駄にはできない。
大岩剛監督が率いるチームの活動に、今回初めて参加しているDF大畑歩夢は、自身初の欧州遠征で多くの学びを得ている。とりわけ22日のU-21スイス代表戦は1−2で敗れたものの、様々な発見ととともに手応えを掴む一戦だった。
左SBでスタメン出場し、60分までプレーした大畑は、積極的に攻撃へ関与して存在感を示す。素晴らしかったのは、0−1で迎えた15分のプレーだ。中盤の高い位置でボール奪取に成功し、すぐさま前方にいた斉藤光毅にボールを預ける。その斉藤のスルーパスから細谷真大が得点した。
同点ゴールのきっかけを作り出したプレーには、大畑本人も手応えがあった様子。「常に前向きにプレーすることは大岩さんも言っている。パスカットした時は前を見て、斉藤選手にパスを出せたので良かった」。
初の代表活動でコーチングスタッフやチームメイトとすり合わせる時間は2日間ほどしかなかったが、指揮官の要求に応えられた点は大きい。
得点シーン以外でも、攻撃面で持ち味を発揮。「左サイドでの仕掛けは手応えがあって、前の2人(左ウイングの斉藤と左インサイドハーフの本田風智)とは話し合ったりして、良い距離感でのプレーを意識していた」と、うまく連係を取りながらサイドを抉るシーンも見られた。
また、自身が積み上げてきたプレーも披露。今季から在籍する浦和で学んだビルドアップでは、素早くポジションを取り、攻撃の出発点として振る舞った。昨季まで席を置いた鳥栖で培った攻撃参加も随所に見せ、しっかりと幅を取りながら相手の前に入り込んでチャンスに絡んだ。
収穫があった一方、課題もあぶり出せた。相手とぶつかり合う場面は限られていたが、アジアや国内のゲームにはないフィジカルの強さを感じられた。大畑は言う。
「ゴール前で自分が抑えたシーンなどは、ちょっと違うなって感じた。フィジカルをもっと鍛えたい」
ピッチ外では長距離移動や食事面で苦戦することもあったが、実戦の場で様々なことを感じられた点は財産になる。26日のU-21イタリア代表戦でもチャレンジする姿勢を崩さず、さらなる飛躍のきっかけを掴む場にできるか注目したい。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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収穫があった一方、課題もあぶり出せた。相手とぶつかり合う場面は限られていたが、アジアや国内のゲームにはないフィジカルの強さを感じられた。大畑は言う。
「ゴール前で自分が抑えたシーンなどは、ちょっと違うなって感じた。フィジカルをもっと鍛えたい」
ピッチ外では長距離移動や食事面で苦戦することもあったが、実戦の場で様々なことを感じられた点は財産になる。26日のU-21イタリア代表戦でもチャレンジする姿勢を崩さず、さらなる飛躍のきっかけを掴む場にできるか注目したい。
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