現地時間９月17日に開催されたプレミアリーグ第８節で、３位のトッテナムは最下位のレスターとホームで対戦。前半は２－２で終えるも、後半に突き放し、６－２で圧勝した。

　開幕からノーゴールのソン・フンミンは、今シーズン初めて先発落ち。３－２で迎えた59分に出番が訪れると、まずは73分だった。ショートカウンターからペナルティエリア手前まで持ち運び、右足を一閃。豪快な一撃で待望の今シーズン初ゴールを奪った。
【動画】ソン・フンミンが待望の今季初ゴール！ケインらチームメイトは次々と…心温まる瞬間をチェック

　これで気が楽になったのか、韓国代表FWは84分、今度は左足で鮮やかにネットを揺らす。仕上げが86分だ。絶妙なタイミングでの抜け出しから、難なくフィニッシュ。一度はオフサイドと判定されるも、VAR検証の末に覆り、圧巻のハットトリックを達成してみせた。

　これまでの鬱憤を晴らすかのような爆発ぶりを見せたソン・フンミンは、試合後に英衛星放送『Sky Sports』のインタビューに対応。「本当に悔しい思いをしてきた。チームは本当に本当によくやっているのに、自分のパフォーマンスには失望していた」と、胸中を明かした。
 

「今シーズンはフィニッシュが上手くいかなかった。オウンゴールや２つのオフサイドゴール、クロスバーへのヒットなど、ちょっとアンラッキーな部分もあったね。でも点が取れると分かっていたので、心配はしていなかった。いつも素晴らしいサポーター、チームメイト、コーチが僕の背中を押してくれている。

　僕はボックスの外からシュートを打つのが好きで、子どもの頃から練習していた。今でもトレーニングの後、時間があればあの位置からシュートを打つ練習をしているし、ゴール上隅に当てるようにしている。最終的にボールが入ってくれて、本当にうれしい。ハットトリックの場面は、オンサイドにいると確信していたよ！」

　周りへの感謝を忘れない、義理堅いエースは、最後に再びこう伝えた。

「チームに貢献できたことは本当に重要だし、新たな気持ちで代表戦に臨めるのでうれしい。（サポートには）正直、感動している。素晴らしいサポートがある。自分のパフォーマンスでチームメイトやファンを失望させてしまったといつも感じているが、彼らはいつも僕を応援してくれている」

　ようやく本領を発揮したソン・フンミンは、ここからアジア人初の得点王に輝いた昨シーズンのように、得点量産となるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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