組み立て役を担いながら得点にこだわる
[U-20アジア杯予選]日本8-0パレスチナ/9月16日/ナショナル・スタジアム(ラオス)
グアム戦(9-0)に続く大量得点での勝利に導いたのは、“ドイツ帰り”のプレーメーカーだった。
現地時間9月16日、U-19日本代表はU-20アジアカップ予選の3戦目を戦い、パレスチナに8−0で完勝を収める。これで3連勝を飾り、イエメンとの最終戦を引き分け以上で終えれば首位通過が確定し、来年5月に開催されるU-20ワールドカップの最終予選を兼ねた本大会行きが決まる状況となった。
このパレスチナ戦で存在感を発揮したのが、高校3年生ながら鳥栖のトップチームでプレーする福井太智だ。常日頃から「点が取れるボランチを目ざしたい」と口にしており、中盤でゲームを組み立てる役割を担いながら、得点にこだわる気持ちは誰よりも強い。
今予選で初出場となったグアムとの第2戦では、U-19代表やクラブで任されるケースが多いアンカーではなく、よりゴールに近いインサイドハーフでプレーした。だが無得点。自身が掲げる理想の選手になるべく、パレスチナ戦ではゴールを渇望していた。
そんな福井にチャンスが巡ってくる。28分だ。日本が左CKを獲得すると、松田隼風(水戸)は相手の意表を突いてサインプレーを決断。マイナス方向にボールを送ると、ペナルティーアーク付近から福井が右足でゴールに蹴り込んだ。
実のところサインプレーは、前日のトレーニングが疲労を考慮して散歩のみになったため、練習では一度も試していない。それでもトライしたのは、相手の状況を分析していたからだった。
グアム戦(9-0)に続く大量得点での勝利に導いたのは、“ドイツ帰り”のプレーメーカーだった。
現地時間9月16日、U-19日本代表はU-20アジアカップ予選の3戦目を戦い、パレスチナに8−0で完勝を収める。これで3連勝を飾り、イエメンとの最終戦を引き分け以上で終えれば首位通過が確定し、来年5月に開催されるU-20ワールドカップの最終予選を兼ねた本大会行きが決まる状況となった。
このパレスチナ戦で存在感を発揮したのが、高校3年生ながら鳥栖のトップチームでプレーする福井太智だ。常日頃から「点が取れるボランチを目ざしたい」と口にしており、中盤でゲームを組み立てる役割を担いながら、得点にこだわる気持ちは誰よりも強い。
今予選で初出場となったグアムとの第2戦では、U-19代表やクラブで任されるケースが多いアンカーではなく、よりゴールに近いインサイドハーフでプレーした。だが無得点。自身が掲げる理想の選手になるべく、パレスチナ戦ではゴールを渇望していた。
そんな福井にチャンスが巡ってくる。28分だ。日本が左CKを獲得すると、松田隼風(水戸)は相手の意表を突いてサインプレーを決断。マイナス方向にボールを送ると、ペナルティーアーク付近から福井が右足でゴールに蹴り込んだ。
実のところサインプレーは、前日のトレーニングが疲労を考慮して散歩のみになったため、練習では一度も試していない。それでもトライしたのは、相手の状況を分析していたからだった。
「相手の戦術的に(スペースが)空いているというのが分かっていたので、昨日のミーティングで擦り合わせただけ。うまく決まって良かった」(福井)
まさに阿吽の呼吸――。状況を冷静に分析し、シュートも正確に打ち込んだ。
もちろん、ゴール以外でも福井は躍動。パレスチナ戦では4−3−3のアンカーを任され、中盤の底から攻撃を司る。長短を織り交ぜたパスでゲームを作りながら、隙あらば鋭い縦パスを入れていく。守備でも球際で激しく戦い、2日前にフル出場したとは思えない運動量でボールを拾い続けた。
まさに阿吽の呼吸――。状況を冷静に分析し、シュートも正確に打ち込んだ。
もちろん、ゴール以外でも福井は躍動。パレスチナ戦では4−3−3のアンカーを任され、中盤の底から攻撃を司る。長短を織り交ぜたパスでゲームを作りながら、隙あらば鋭い縦パスを入れていく。守備でも球際で激しく戦い、2日前にフル出場したとは思えない運動量でボールを拾い続けた。