リバプールのユルゲン・クロップ監督が、８月27日に行なわれるプレミアリーグ第４節のボーンマス戦を前に会見に出席。ジェームズ・ミルナーと、フィルジル・ファン・ダイクのいざこざにズバリ言及した。

　前節のマンチェスター・ユナイテッド戦（１－２）で、16分にジェイドン・サンチョに先制点を許した際の出来事だ。シュートブロックに入ったミルナーは、サンチェに鋭い切り返しでかわされるが、後ろにいたファン・ダイクは距離を詰めず。手を後ろに回してシュートに備える体勢を取った結果、余裕を持ってイングランド代表FWに右足で押し込まれた。

　この守備対応を受け、36歳の元イングランド代表MFは、５歳年下のオランダ代表DFにブチギレ。英紙『METRO』は「ミルナーはファン・ダイクに激怒し、テレビカメラはMFがオランダ人に『彼（サンチョ）のほうへ出て行けよ』と言っているのを捉えた」と伝えていた。

　ただ、闘将として知られるドイツ人指揮官は、全く気に留めていないようだ。自身の選手時代の経験を踏まえ、むしろ健全だとばかりにこう訴えている。

「ミリーは感情豊かな選手だ。私もピッチ上でこんな風に親友とよく言葉を交わしたよ。実際よりも深刻に見えているだけ。全く問題ない」
【画像＆動画】「なぜ見ているだけなんだ？」批判を浴びたファン・ダイクの対応

　昨季は国内カップ戦の２冠を達成したリバプールは３節を終え、１敗２分。いまだ未勝利で16位に沈んでいる。厳しい声が飛ぶなか、クロップ監督は「どう聞こえるかは分かるが、ちょっとした部分をもっと上手くやればユナイテッドとの試合に勝てたはずだ。だから、これからそれを見極めなければならない」と冷静に語った。

「（対ユナイテッド戦では）70パーセントのポゼッションがあった。結果は尊重するし、彼らにも良いチャンスがあったのと同様に、我々にも良い場面があり、彼らは全力でそれをブロックしていた。しかし、ユナイテッド戦はもう終わったことだ。

（勝点を）気にするのは勝手だが、あまり意味がない。このチームはここ数年、信じられないほど高いレベルを維持している。だからよく勝つけど、当たり前だと思ってはいけない。そのために懸命に働かなければならない」

　多くの怪我人を抱え、苦しい状況にあるが、本拠地アンフィールドで昇格組を確実に倒し、今シーズン初の勝点３を掴めるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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