【清水】現実味を増すクラブ史上初の悲劇。静岡の希望の灯は消えてしまうのか?

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年09月27日

ジェットコースターのような展開が続き…。

64分に鄭(9番)がヘッドを決めて1点を返す。その直後は同点に追い付いてもおかしくない雰囲気だったが、自分たちのミスで自滅してしまった。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 広島戦はまるでジェットコースターに乗っているような展開だった。スリリングな試合内容しかり、あまりに“高低差”の激しい清水のパフォーマンスしかり、だ。

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 開始4分には右サイドで抜け出した大前のクロスからP・ウタカに決定機が訪れ(DFがブロック)、直後のプレーでは枝村が果敢にミドルシュート。「清水の圧力は凄かった」と敵将が評したように、序盤から攻勢に出た。
 
 ただ、それも束の間……、19分にCKのこぼれ球を拾われカウンターから先制点を許すと、その5分後にはセットプレーから失点。「自滅で2点取られた」(田坂監督)ことで、早々にゲームプランは崩れてしまった。
 
 後半はさらに、二面性が色濃く顔を覗かせる。
 
 勝利のために2点以上を奪うべく、前からのプレッシャーを強めた。攻撃でも鄭とP・ウタカの2トップにシンプルにボールを入れ、そのセカンドボールを拾って厚みのある攻撃を繰り出す。「こんなにも人数をかけてくるのか」と広島の佐藤が驚くほどの波状攻撃で、徹底的に相手を押し込んだ。
 
 そして64分にセットプレーから鄭が1点を返すと、チームの士気、そしてサポーターのボルテージも、ピークを迎えた。
 
 しかし――。その後、途中出場の村田が2度チャンスを作るもモノにできずにいると、逆にDF平岡のお粗末な守備で、相手GKからのロングボール1本で失点。80分にはCB2枚の間を簡単に割られて浅野にこの日2点目を許し、試合の大勢は決まってしまった。

広島戦では、田坂体制移行後に重視してきた球際でも負けるシーンが散見。指揮官も「ベースあっての戦術」と危機感を募らせる。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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