J１リーグ第２ステージ・12節の湘南対横浜が９月26日、Shonan BMWスタジアム平塚で行なわれ、１-１のドローに終わった。
 
　前半はともに決め手を欠いて０-０。ワイド攻撃から良い形を作った湘南だったが、最後の場面では相手の堅守の前に、なかなかシュートを打つことができない。23分には永木、40分には三竿がやや遠目から狙うも、枠を捉え切れなかった。
 
　一方の横浜は、湘南のハイプレスと素早い攻守の切り替えに手を焼き、シュート数では上回るものの、攻めあぐねる時間帯のほうが多かった。中村、アデミウソン、齋藤、伊藤の不動の前線４人がコンビネーションで打開を図ったが、奏功しなかった。
 
　迎えた後半、さっそく試合が動く。均衡を破ったのはアウェーの横浜。54分、最終ラインからのロングボールを左サイドで受けた下平がクロスを送ると、走り込んだ伊藤が相手GKの懸命なセーブをかわして、冷静にゴールに流し込んだ。
 
　リードを得た横浜はさらに勢いづき、59分には三門のシュートに反応したアデミウソンが決定的なチャンスを迎えるも、これは決め切ることができなかった。
 
　１点を追う湘南は、キリノに代えて山田を投入し、形成逆転を狙う。そして70分、ゴールまで約30メートルのFKのチャンスを得ると、キャプテンの永木が豪快な一発を叩き込み、試合を振り出しに戻す。
 
　その後は一進一退の攻防が続き、終盤はオープンな展開となって互いにゴールを狙ったが、相手を突き放すことはできず。スコアは１-１のままタイムアップ。ほぼ満員の観客の中で行なわれた湘南と横浜の「神奈川ダービー」は勝点１を分け合う形で決着した。