２人目は下部組織から生え抜きで地元サポーターの人気も高いプレスネル・キンペンベ。昨シーズンは前線３枚の守備の貢献度が少ないながらもリーグ・アン最少失点（36）とマルキーニョスとのCBコンビは鉄壁を誇った。

　３人目はモロッコ代表のアシュラフ・ハキミ。速さと巧さを兼備する右WB／SBは昨シーズン、メッシを攻撃面でサポートしつつ、課題だった守備面でも大きな進歩を見せた。今シーズンはもっとも力を発揮できるWBでの起用が増えそうで、期待がかかる。

　４人目は昨シーズンに彗星のごとく現われたヌーノ・メンデスだ。昨シーズン、スポルティングからレンタルで加入した19歳の左WB／SBは、非凡なテクニックと攻撃センスで定位置を確保。シーズン終了後にクラブは3800万ユーロ（約53億2000万円）の買い取りオプションを行使した。縦関係にあるネイマール、左サイドに流れてくることが多いエムバペとのコンビネーションはチームの大きな武器だ。

　最後は今夏、新加入した22歳のポルトガル代表MFヴィチーニャだ。ポルトに支払った移籍金4150万ユーロ（約58億1000万円）が期待の大きさを物語る。卓越した技術と戦術眼を武器に攻守両面で活躍できるMFで、これまでマルコ・ヴェッラッティ頼みになりがちだった攻撃の組み立て部分で力を発揮するタイプだ。課題はゴールに直結するプレーで、この点は大きな伸びしろと言える。

　上記５人の他にもチーム最古参のマルコ・ヴェッラッティや、昨シーズンは怪我に泣かされたセルヒオ・ラモスなどビッグネームが顔を揃える。

　今後のパリ・サンジェルマンは、明日７月20日に川崎フロンターレ（国立競技場）、同23日に浦和レッズ（埼玉スタジアム）、同25日にガンバ大阪（パナソニックスタジアム吹田）と対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部