高校サッカーに浸透した「映像分析」という概念
プロクラブ、代表チームといったトップの現場だけでなく、今や育成年代でも「映像分析」は一般化している。
試合や練習を撮影して映像を観ながら個人、チームの課題確認や対戦相手の分析を行なうなど分析するテーマや映像の使い方も多種多様だ。
では実際に「映像分析」を活用する影響について株式会社SPLYZA、株式会社NTTSportictの担当者に話を訊いた。
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『SPLYZA Teams』は高校サッカーだけで約220チームに利用される分析ツールだ。チームのレベルはそれぞれで、中京大中京高などのインターハイ常連校もあれば、県大会出場を目標とするような一般的なレベルの高校もある。
レベルを問わず、全国的に映像分析が広まっている背景を株式会社SPLYZAの外山達哉氏は「映像を観て振り返る文化が浸透してきているのだと思います」と話す。
「要因のひとつは撮影機材が充実し、手軽になったことです。専用の機材でなくても、スマホで撮影できることで撮影自体が身近になり、画質も上がっています。そういう時代のなかで、映像を活用する文化が広がっているのだと思います」
試合や練習を撮影して映像を観ながら個人、チームの課題確認や対戦相手の分析を行なうなど分析するテーマや映像の使い方も多種多様だ。
では実際に「映像分析」を活用する影響について株式会社SPLYZA、株式会社NTTSportictの担当者に話を訊いた。
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『SPLYZA Teams』は高校サッカーだけで約220チームに利用される分析ツールだ。チームのレベルはそれぞれで、中京大中京高などのインターハイ常連校もあれば、県大会出場を目標とするような一般的なレベルの高校もある。
レベルを問わず、全国的に映像分析が広まっている背景を株式会社SPLYZAの外山達哉氏は「映像を観て振り返る文化が浸透してきているのだと思います」と話す。
「要因のひとつは撮影機材が充実し、手軽になったことです。専用の機材でなくても、スマホで撮影できることで撮影自体が身近になり、画質も上がっています。そういう時代のなかで、映像を活用する文化が広がっているのだと思います」

■選手一人ひとりが課題を発見して解決する力に
『SPLYZA Teams』の特徴は、大きく分けてふたつある。
ひとつは自分たちが観たいシーンを簡単に振り返ること。
「タグという機能があるのですが、これは簡単に言うと、映像に付箋を貼るようなイメージです。例えばペナルティエリア内のシーンだけにタグを貼れば、その部分だけを簡単に見返すことができるのです」
もうひとつの機能は、自身の意見や考えをアウトプットできること。
「監督から言われたことだけではなく、自分たちの考えを発信することが重要です。今日の試合でどこが良くて、どこが悪かったのか。試合の映像を振り返りながら、自分の意見を映像の中に描き込み、それをチーム全体で共有することができます」
描き込みを行なう、共有するデバイスを問わないのも特徴で、OSの違うスマホやパソコン、タブレットと異なるデバイスでも共有できるのも大きな利点となっている。また『SPLYZA Teams』による映像分析は、決してチームの強化だけが目的ではない。
このツールを活用するメリットを、外山氏は次のように説明する。
「『スポーツは考える力を育む。』というコンセプトのもとに『SPLYZA Teams』はあります。分析と言うと高度な印象を受けますが、決してそうではありません。問題に対して、振り返って課題を見つけることは、スポーツに限らず社会に出てからも役立つもの。自分で課題を発見し、何を改善しなければいけないのかを考え、練習に生かしてそれを実現していく。そのサイクルを身に付けられることが、『SPLYZA Teams』の一番のメリットだと思っています」