日本ツアーを控えているリーグ・アンのパリ・サンジェルマンは、現地時間７月15日にフランス２部クビリー・ルアン・メトロポールと対戦し、２－０の勝利を収めた。

　この試合のスコアラーは、セルヒオ・ラモスとジェディ・ガサマの２人。先制点を挙げたラモスのゴールはPKを沈めての得点だ。そして、このPKを獲得したのは、リオネル・メッシだった。
【画像】「こんな光景が見られるとは」メッシがラモスにPKを譲った場面をチェック！

　英メディア『Sportbible』は、「メッシが獲得したPKを、ラモスが決めた。サッカーでは何でも起こる！」と元ライバルクラブの”顔”である２人のやり取りに驚嘆している。

「数年前に、メッシとラモスがチームメイトになり、バルセロナの最多得点王がマドリーのレジェンドにPKを譲るなんて言ったら、スペインから蹴り出されたに違いない。だが、昨夏にフリーでパリSGに加入した長年のライバルは同僚となり、奇妙で予想外の現実が白日の下に晒されている」
 

　クリストフ・ガルティエ新監督の初陣となったこの親善試合で、メッシとラモスはともに先発。33分にメッシがペナルティエリアで倒されると、近くに寄ってきたラモスにPKを譲り、ラモスがしっかりと決めて先制ゴールをもたらした。

「そもそもが、メッシがPKを譲るというのは非常に珍しい光景だ。そして、一部の人々にはにわかに理解しがたいことでもる。彼らはクラシコで過去に45回対戦しており、熱くぶつかり合っては定期的に口論も繰り広げる仲だった。お互いににらみ合い、その関係は良好とは言えなかっただろう。しかし、ラ・リーガでの契約が切れた途端、２人はパリSGの入団お披露目会で肩を並べ、笑顔を浮かべていた」（『Sportbible』）

　また、この出来事は海外のフットボールファンの間でも衝撃だったようだ。同メディアで紹介されていたファンの声を紹介する。

「こんなことが起こるんだな。メッシがPKを取って、ラモスが蹴った（笑）」
「まだヘンな感じ。でも彼らはとっくにチームメイト」
「俺、こんなの現場で見たら卒倒するわ」
「数年前にこんなこと話しても誰も信じないだろ」
「メッシがラモスにPKを譲った。何なんだこれは。俺はまだ2012年にいるんだからやめてくれ」
「こんな場面を、生きているうちに見るとは思わなかった」
「昔はラモスがメッシを倒してPKを与えていたのに、今はメッシがラモスにPKを譲っている」

　パリSGは翌16日に日本でのプレシーズンツアーに向けて現地を出発する予定だという。日本では20日に川崎フロンターレ、23日に浦和レッズ、そして25日にガンバ大阪と対戦する。日本でもメッシとラモスの共演は注目を集めそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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