チェルシーのカリドゥ・クリバリ獲得は時間の問題となりつつある。世界屈指のCBを失うナポリは、その穴を埋められるようなDFを探さなければいけない。候補のひとりと言われているのが、フェネルバフチェに所属する韓国代表のキム・ミンジェだ。

　イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は７月15日、ナポリのルチャーノ・スパレッティ監督が「ナポリにふさわしい選手、チャンピオンズ・リーグにふさわしいDF」と評したと報道。キムの獲得に動いており、レンヌの攻勢で「難しいオペレーション」ではあるが、選手本人も乗り気と伝えた。

　同紙によれば、ナポリはキムに年俸200万ユーロ（約２億8000万円）の５年契約を用意しているとのこと。移籍金や税込み報酬で総額約4000万ユーロ（約56億円）のコストという。これはチェルシーがクリバリ獲得に支払う移籍金とほぼ同額とみられる。

　また、『Gazzetta dello Sport』紙は、キムの出身地である統営市は「韓国のナポリ」と呼ばれることも紹介。さらに、中国リーグで対戦経験のある元ナポリ主将のパオロ・カンナバーロの見解も伝えた。

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　カンナバーロは「クリバリの代わりになれるのは彼のクローンだけ」としたうえで、「キムは良い選手。納得の選択だ」と太鼓判を押している。

「韓国人選手の多くと同じで、フィジカルが素晴らしい選手だ。とても速くて信頼できる。試合中の注意力は改善できる点かな」

「（ナポリにふさわしい選手か問われ）まったくそのとおり。基本的に韓国人選手は大好きなんだ。とても仕事するし、勤勉だからね。キムは強いCBだよ。ナポリに来たとして、問題はあまりプレッシャーをかけすぎないことだ。誰が加わってもクリバリと比較される恐れがあるというのが問題。誰にとっても比較は良くなく、深刻な過ちとなる」

　25歳の韓国代表は、守備の国イタリアでワールドクラスのCBの後釜となるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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