J１リーグ第２ステージ・10節の鹿島対G大阪が９月12日、カシマスタジアムで行なわれ、１－２で首位の鹿島が敗れた。

【順位表】第２ステージ・10節終了時
 
　立ち上がりは、鹿島が優勢に試合を進めた。キープ力のある右MFの遠藤を起点に、右SBの西やFWの金崎が絡んで右サイドから圧力をかけた。
 
　しかし、G大阪が１トップのパトリックの強さを活かしたロングボールを多用してきた15分頃から、徐々に劣勢に追い込まれる。そして、29分。流動的にポジションを変えた宇佐美に中央を突破され、エリア外からミドルを突き刺された。
 
　さらに39分には、鹿島の遠藤のパスミスからカウンターを食らい、パトリックのパスを受けた宇佐美に角度のないところから２点目をねじ込まれる。２点のビハインドで前半を折り返した。
 
　両チームともメンバー交代なしで迎えた後半は、再び鹿島の攻勢で始まる。G大阪が引き気味に守りを固めてきたこともあり、完全に中盤を制圧。時にCBの青木もサイドを駆け上がってチャンスをうかがった。
 
　カウンターから決定的なピンチを迎える場面もあったが、62分にカイオ、74分に鈴木が投入されると攻撃の勢いは加速し、アディショナルタイムに金崎のクロスから、鈴木がJデビュー戦で初ゴールを挙げた。しかし、あと一歩及ばずに１－２で敗れ、鹿島のリーグ戦の連勝が６で止まった。
 
　他会場で第２ステージ２位の広島が勝利したため、勝点２差で逆転された鹿島は首位の座から陥落した。