横浜戦ではユンカーの同点弾をアシスト
「彼は今、良い時期を過ごしている」
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、大久保智明について「4月のACLでは鋭さが少し足りなかったが、サイドだけでなくシャドーでも高いレベルでプレーができ、チームにプラスをもたらしている」と評価している。
大卒2年目のMFは目下、公式戦9試合連続出場中(うち4試合に先発)だ。J1第11節の横浜F・マリノス戦(3-3)では、89分にキャスパー・ユンカーの同点弾をアシスト。17節の名古屋グランパス戦(3-0)では両チーム最多タイのシュート3本を記録し、18節のヴィッセル神戸戦(1-0)、前節のガンバ大阪戦(1-1)では、得意のドリブルで相手守備陣を翻弄するなど、存在感を増している。
小学4年から高校3年まで東京ヴェルディの下部組織で育った大久保。同期の渡辺皓太(現・横浜)が2017年にトップ昇格する一方、大久保は中央大学に進学した。
ヴェルディ時代は、良い選手とは相手の逆を取れる技術の高さ、抜け目のなさが基準だった。大学では、ともすれば“ヴェルディカラー”とはやや趣が異なる特長を持った選手たちもいるなかで、巧さ、速さだけではない、強さや献身性など自身の足りなさも肌で感じ、それと向き合い、克服に励んだ。
その結果、浦和のスカウトの目に留まり、大学3年時の2019年7月、加入内定を勝ち取った。
1年目の昨季は公式戦21試合に出場。プロになってから、新たに積み重ねてきたものがある。
そのひとつが1対1だ。「はじめは遊びのつもりでやっていましたが、最近はより熱が入ってきました」と全体練習後、年齢の近い宮本優太たちと繰り返し行なっているという。また試合前にはチームスタッフと行なうことで、自身と芝のコンディションを確かめるなど入念に準備している。
先輩たちにも積極的に聞きにいく。昨季は、守備に関しては宇賀神友弥(現・岐阜)、西大伍(現・札幌)に意見を求めた。
「2人は『こうポジショニングされると俺は嫌だよ』『今のは良かった』と言ってくれました。チームが強くなるために言ってくれているので感謝しています」
浦和のリカルド・ロドリゲス監督は、大久保智明について「4月のACLでは鋭さが少し足りなかったが、サイドだけでなくシャドーでも高いレベルでプレーができ、チームにプラスをもたらしている」と評価している。
大卒2年目のMFは目下、公式戦9試合連続出場中(うち4試合に先発)だ。J1第11節の横浜F・マリノス戦(3-3)では、89分にキャスパー・ユンカーの同点弾をアシスト。17節の名古屋グランパス戦(3-0)では両チーム最多タイのシュート3本を記録し、18節のヴィッセル神戸戦(1-0)、前節のガンバ大阪戦(1-1)では、得意のドリブルで相手守備陣を翻弄するなど、存在感を増している。
小学4年から高校3年まで東京ヴェルディの下部組織で育った大久保。同期の渡辺皓太(現・横浜)が2017年にトップ昇格する一方、大久保は中央大学に進学した。
ヴェルディ時代は、良い選手とは相手の逆を取れる技術の高さ、抜け目のなさが基準だった。大学では、ともすれば“ヴェルディカラー”とはやや趣が異なる特長を持った選手たちもいるなかで、巧さ、速さだけではない、強さや献身性など自身の足りなさも肌で感じ、それと向き合い、克服に励んだ。
その結果、浦和のスカウトの目に留まり、大学3年時の2019年7月、加入内定を勝ち取った。
1年目の昨季は公式戦21試合に出場。プロになってから、新たに積み重ねてきたものがある。
そのひとつが1対1だ。「はじめは遊びのつもりでやっていましたが、最近はより熱が入ってきました」と全体練習後、年齢の近い宮本優太たちと繰り返し行なっているという。また試合前にはチームスタッフと行なうことで、自身と芝のコンディションを確かめるなど入念に準備している。
先輩たちにも積極的に聞きにいく。昨季は、守備に関しては宇賀神友弥(現・岐阜)、西大伍(現・札幌)に意見を求めた。
「2人は『こうポジショニングされると俺は嫌だよ』『今のは良かった』と言ってくれました。チームが強くなるために言ってくれているので感謝しています」
さらにシュートについては塩田仁史(現・GKコーチ)から助言を得た。
「いろいろな選手と対戦するなか『この場面では、こう打ったほうが良い』『こうしないと、実戦的じゃない』など良いアドバイスをもらいました。プロ初得点となったシーン(21年J1第28節・横浜FC戦)は、相手GKがいないところにボールがこぼれてきた“ごっつぁんゴール”でしたが、塩田さんは「こぼれてこない選手には、ボールは全くこぼれてこない」と言ってくれました。簡単なゴールだからこそ価値のあるゴールだった」
意識が変わった大学時代、日々のルーティーン、先輩たちからの助言。これまでに経験してきたことを、しっかりと自分の力にし、着実に成果として出すことができている。それが今の大久保だ。
「若くてキャリアが浅くても、私はパフォーマンスを見て、チームのために選手を選んでいる」とロドリゲス監督。
勇ましく、清々しい大久保のプレーに注目だ。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
【PHOTO】浦和レッズの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
「いろいろな選手と対戦するなか『この場面では、こう打ったほうが良い』『こうしないと、実戦的じゃない』など良いアドバイスをもらいました。プロ初得点となったシーン(21年J1第28節・横浜FC戦)は、相手GKがいないところにボールがこぼれてきた“ごっつぁんゴール”でしたが、塩田さんは「こぼれてこない選手には、ボールは全くこぼれてこない」と言ってくれました。簡単なゴールだからこそ価値のあるゴールだった」
意識が変わった大学時代、日々のルーティーン、先輩たちからの助言。これまでに経験してきたことを、しっかりと自分の力にし、着実に成果として出すことができている。それが今の大久保だ。
「若くてキャリアが浅くても、私はパフォーマンスを見て、チームのために選手を選んでいる」とロドリゲス監督。
勇ましく、清々しい大久保のプレーに注目だ。
取材・文●佐藤亮太(レッズプレス!!)
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