パリ・サンジェルマンの新監督として、もう間もなくニースを指揮していたクリストフ・ガルティエが就任する予定だ。
現地時間6月21日、フランスの『L'Equipe』紙は、パリSGがガルティエ監督の招聘についてニースと合意に近づいていると報じた。
同紙によれば、パリSGはニースが要求する違約金1000万ユーロ(約14億円)を支払う意思があるとのこと。現監督のマウリシオ・ポチェティーノの退任が決まり次第、正式に発表される見込みで、早ければ今月23日(木曜日)になると伝えている。
ただ、パリSGとポチェティーノ監督及びコーチ陣の契約は23年6月までとなっており、契約解除となれば1500万ユーロ(約21億円)の違約金が発生するようだ。
ガルティエは、堅守速攻をベースとしたコレクティブかつ強力なチームを作ることに長けた監督で、若手育成にも定評がある。
先日スポーツディレクターを解任されたレオナルドの後任として新たにパリSGの強化部門を取り仕切るルイス・カンポスとは、リール時代に共闘して信頼関係を築いており、ジネディーヌ・ジダンと共にパリSGの新監督の有力候補とされていた。
ガルティエの基本戦術は堅守速攻。若手育成にも定評あり
ガルティエは現役時代にマルセイユやリールなどで主にCBとしてプレー。1999年12月に遼寧(中国/2020年5月に資金難で解散)で現役を引退すると、指導者の道に進んだ。
プロデビューを飾った古巣マルセイユやアリス(ギリシャ)、ポーツマス(イングランド)、リヨン、サンテティエンヌなど国内外のクラブでアシスタントコーチを歴任。07-08シーズンはリヨンで、アラン・ペラン監督の右腕として優勝を経験している。
2009年12月にそのペランの後任としてサンテティエンヌの監督に就任。成績が安定しなかったクラブを、堅守速攻をベースとした大崩れしないチームへと変貌させた。6シーズン連続で国内リーグトップ10入りを果たし、10度のリーグ・アン制覇を誇る古豪の復活を印象付けた。
サンテティエンヌでの指導力を買われ、17-18シーズンからリールの監督に就くと、20-21シーズンはパリSGの4連覇を阻み、クラブを10年ぶりの栄冠へと導いた。21-22シーズンはニースでフランス・カップ準優勝と結果を残している。
新シーズンへ向けたパリSGのキャンプ開始日は7月4日となっており、まだ正式決定はしていないとはいえ、新指揮官のチーム作りに注目が集まる。
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部
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