ドイツ1部でもパス成功率は80パーセント超え
鎌田大地は、現在の森保ジャパンで確固たる地位を築けるか。所属するフランクフルトではヨーロッパリーグ制覇に大きく貢献。欧州の地で着実に進化を遂げるアタッカーは、日本代表の6月シリーズで久々の代表復帰を果たした。小さくない期待と注目が集まるなか、起用ポジションの“最適解”は? スポーツニッポン新聞社の飯間健記者に見解をうかがった。
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ワールドカップ(W杯)・カタール大会のアジア2次予選では、トップ下のポジションを確立させたかのように見えた鎌田大地だが、同最終予選では持ち味を発揮できなかった。
要因は様々あるだろうが、最終予選ではゴール前を固められてプレーするスペースも、前を向く機会も少なく、それなのに個での打開を求められたことが一因だったと思っている。
一方、3-4-2-1システムのシャドーの位置を務めることが多いフランクフルトの試合を観ていると、前を向いた時に複数の選択肢があるときはチャンスメイクする回数が多い。そう考えると、日本代表の現行の4-3-3システムならばインサイドMFが適性なのではないだろうか。
今季、クラブでは五分五分のボールに対してうまく身体を当てたりしながら、一足先に触ってキープしたり、身体を入れ替えたりするシーンが多い。味方もそれを分かっているのか、最前線の1トップやサイドの選手が鎌田を追い越すアクションやサポートのアクションを起こしている。
そうなれば相手はボールホルダーだけではなく、ランニングする選手にも気を配らなければならない。ボールを保持した鎌田は相手との駆け引きの中でパスを選ぶか、ドリブルで運ぶかの選択肢ができている。そして、その判断スピードも速い。
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ワールドカップ(W杯)・カタール大会のアジア2次予選では、トップ下のポジションを確立させたかのように見えた鎌田大地だが、同最終予選では持ち味を発揮できなかった。
要因は様々あるだろうが、最終予選ではゴール前を固められてプレーするスペースも、前を向く機会も少なく、それなのに個での打開を求められたことが一因だったと思っている。
一方、3-4-2-1システムのシャドーの位置を務めることが多いフランクフルトの試合を観ていると、前を向いた時に複数の選択肢があるときはチャンスメイクする回数が多い。そう考えると、日本代表の現行の4-3-3システムならばインサイドMFが適性なのではないだろうか。
今季、クラブでは五分五分のボールに対してうまく身体を当てたりしながら、一足先に触ってキープしたり、身体を入れ替えたりするシーンが多い。味方もそれを分かっているのか、最前線の1トップやサイドの選手が鎌田を追い越すアクションやサポートのアクションを起こしている。
そうなれば相手はボールホルダーだけではなく、ランニングする選手にも気を配らなければならない。ボールを保持した鎌田は相手との駆け引きの中でパスを選ぶか、ドリブルで運ぶかの選択肢ができている。そして、その判断スピードも速い。
5月31日、主将の吉田麻也は「(W杯は)必然的に守備的になる」と口にし、カウンターに活路を見出すことを強調した。相手はドイツ、スペインのW杯タイトルホルダー。吉田の想定は現実的で、日本がボールを持つ時間は少なくなるだろう。
少ないチャンスをモノにしなければ勝機は見出せない。50-50のボールをキープして前を向き、かつドイツ1部でもパス成功率80パーセントを超える鎌田ならば、自陣から敵陣へ素早くボールを供給するリンクマンとして輝くのではないだろうか(前線にスピードのある選手を配置する必要があるが)。
もちろん1試合だけで連係構築や意思疎通ができるわけはない。W杯本大会までに残されたテストマッチは6~7試合しかなく、森保監督がどんな攻撃を求め、誰を軸に置くのか。その判断と決断に委ねられる。
取材・文●飯間健(スポーツニッポン新聞社)
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少ないチャンスをモノにしなければ勝機は見出せない。50-50のボールをキープして前を向き、かつドイツ1部でもパス成功率80パーセントを超える鎌田ならば、自陣から敵陣へ素早くボールを供給するリンクマンとして輝くのではないだろうか(前線にスピードのある選手を配置する必要があるが)。
もちろん1試合だけで連係構築や意思疎通ができるわけはない。W杯本大会までに残されたテストマッチは6~7試合しかなく、森保監督がどんな攻撃を求め、誰を軸に置くのか。その判断と決断に委ねられる。
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