マンチェスター・シティOBの元イングランド代表GKデイビッド・ジェームズ氏が、去就が注目を集めるガブリエウ・ジェズスについて語った。英紙『The Sun』が５月28日付けで伝えている。

　シティで９番を背負う25歳のブラジル代表FWは、長年エースとして君臨したセルヒオ・アグエロの穴を埋める活躍を期待されるも、絶対的な立場を確立できず。さらに来シーズンはアーリング・ハーランドの加入で出場機会の減少が予想されるとあって、今夏の退団が取り沙汰され、アーセナルやトッテナムからの興味が報じられている。
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　ただ、ジェームズ氏からしてみれば、移籍の選択は理解不能なようだ。ジョゼップ・グアルディオラ監督の起用法を考えれば、立場が失われることはないと主張している。

「シティの選手たちの今シーズンの出場試合数を見ると、ベルナルド・シウバとロドリはプレミアリーグで30試合以上出場している。しかし、攻撃陣の選手はみんな25試合ほどで、毎週プレーしているわけではないんだ。ペップのローテーションは、プレミアリーグを連覇したという意味で完璧に機能している」

　また、「ハーランドはこれまでに複数の怪我をしていることから、フィジカル的に全試合に出られるか疑問が残る」と、新たなライバルが怪我がちな点にも着目している。
 

「ジェズスがシティに残れば、役割を分担することになるだろう。クラブはハーランドを毎試合先発させるつもりはないだろうから、ジェズスの居場所はまだある」
　
　シティがリーグ連覇を達成したのに対し、移籍先の候補に挙げられているアーセナルは、５位で終わり、６年ぶりのチャンピオンズ・リーグ出場を逃した。イングランド代表で53試合ゴールを守った名手は、欧州制覇も狙えるクラブから、その権利さえ手にしていない“格下”へ行くことにも首をかしげている。

「なぜ彼は去りたがるのだろう？過去５年間、イングランドで最高のチームにいたのに、チャンピオンズ・リーグにも出ていないアーセナルに移籍して、リスクを冒すだろうか？それともシティに残って、チャンピオンズ・リーグという聖杯を手に入れようとするだろうか？」

　ストライカーの獲得が急務なアーセナルにとっては、絶好の補強となるが、G・ジェズスは一体どんな決断を下すのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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