リバプールのスーパーレジェンド、スティーブン・ジェラード氏（現アストン・ビラ監督）が、欧州制覇を逃した古巣のウィークポイントを突いた。英紙『Mirror』が伝えている。

　現地時間５月28日にフランスで開催されたチャンピオンズ・リーグ（CL）の決勝で、リバプールはレアル・マドリーと対戦。シュート数では23対３と圧倒するも、相手守護神ティボー・クルトワの度重なる攻守に阻まれ、59分に奪われた１点を最後まで返せず。０―１で敗れ、４年前のファイナルのリベンジ並びに、３年ぶり７度目の優勝は果たせなかった。

　スペイン王者に惜敗後、英放送局『BT Sport』の取材で現地に訪れていた元イングランド代表MFは、リバプールが移籍市場ですべきことを具体的に説明している。

「ジョーダン・ヘンダーソンとジェームズ・ミルナーはもう若くはない。もちろん、彼らはこのレベルではまだトッププレーヤーだし、もっと上を目指したいと思っているはずだけどね。でも今後５、６、７年のことを考えると、ゴールを決められ、二桁得点を達成できるミッドフィルダー、８番（インサイドハーフ）が必要になってくるはずだ」
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　今季のリバプールは、プレミアリーグを制したマンチェスター・シティの99得点に次いで、リーグ２位の94ゴールを奪ったが、そのうちの54ゴールはモハメド・サラー、サディオ・マネ、ディオゴ・ジョッタによるものだった。中盤では５ゴールのファビーニョが最高で、うち２点はPKによるものだ。

　３度目のプレミアリーグ得点王を獲得したサラーをはじめ、FWへの依存が窺えるなか、リバプール在籍17年で公式戦185ゴールを記録したジェラード氏は、得点力のあるMFの獲得を進言している。

「彼らは前線の３人（サラー、マネ、ルイス・ディアス）、ディオゴ・ジョッタとロベルト・フィルミーノを含めれば前線５人に大きく依存している。ボックス内に入ってゴールを奪うような中盤の選手が常に必要なんだ」

　リバプールのMFが１シーズンでリーグ戦10ゴールを記録したのは、2016－17シーズンのフィリッペ・コウチーニョが最後だ。そのコウチーニョは、ジェラード氏の熱烈なラブコールに応え、現在ビラでプレーしている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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