現地時間５月14日に行なわれたFAカップ決勝戦は、PK戦の末にリバプールが、リーグカップに続く今シーズン２つ目の、そして同コンペティションは８シーズンぶりとなるタイトル獲得を果たした。

　90分間、そして延長の30分間をスコアレスで終えて突入したPK戦では、７人が蹴り合い、リバプールが６－５で制した。このうち、先攻チェルシーの７人目のキッカーとなったイングランド代表メイソン・マウントのシュートが防がれ、後攻リバプールの７人目のコスタス・ツィミカスが成功し、優勝が決まった。

　赤の選手とサポーターが歓喜に沸くなか、マウントはがっくりと肩を落とし消沈。その姿を見とめて歩み寄ったのが、リバプール主将のジョーダン・ヘンダーソンだったと英メディア『football.london』が伝えている。
【動画】しゃがみこんだマウントに駆け寄ったヘンダーソンは…。感動のシーンをチェック

「ヘンダーソンは仲間やスタッフと抱き合い、喜びながらも、チェルシーの選手を探していた。そして、ひとしきり称え合うと、スタッフに励まされながらも、フィールドにがっくりと沈み込んだマウントに歩み寄った。そして、頭や肩を叩いて激励し、何事か必死に語りかけていた」
　
　この姿は米スポーツメディア『espn fc』の公式SNSでも公開され、大きな反響を呼んでいる。コメント欄は、「これは彼がワールドクラスである証だ」「素晴らしいキャプテン」「リスペクト」「これがイングランドの系譜。ジェラードからヘンダーソンへ」「監督じゃできないこと。選手同士だからできることもある」といった賛辞で溢れた。

　ほかにも、「23歳のマウントにとっては、これがきっと将来の糧になる」「PKで勝敗が決まるのは、納得もするが切ない」「リバプールとチェルシーは名勝負が多すぎる」といった声も見られた。何にせよ、フットボールファンにとって忘がたい一戦になったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】リバプールが国内二冠を達成！ FAカップ決勝のハイライトをチェック

【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻＆恋人たち