アーセナルのミケル・アルテタ監督が、ふくらはぎの怪我から回復し、約３か月ぶりの実戦復帰を果たした冨安健洋について語った。

　４月23日に開催されたプレミアリーグ第34節で、冨安の所属する５位のアーセナル（勝点57）は、チャンピオンズ・リーグ（CL）の切符を争う、６位のマンチェスター・ユナイテッド（同54）を本拠地エミレーツに迎えた。

　３日前にチェルシーを４―２で撃破した勢いそのままに、ホームチームは開始３分でいきなりヌーノ・タバレスが先制点を挙げると、32分にはブカヨ・サカがPKで追加点を奪取。直後の34分にクリスチアーノ・ロナウドに１点を返されるが、70分にグラニト・ジャカが強烈なミドルシュートを叩き込み、勝負あり。３―１で大一番をモノにした。

　この一戦において、冨安は終了間際の90＋１分から途中出場。すると、その１分後には、敵陣中央で対峙したC・ロナウドをあっさりと剥がし、無理やりファウルで止めさせた結果、イエローカードを誘発。わずかな出場時間で、抜群の存在感を発揮した。
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　クラブ公式サイトによれば、アルテタ監督は試合後の会見で、投入時にはサポーターから大歓声を受けた23歳の日本代表DFに言及。「歓迎を受けるに値する」と、惜しみない賛辞を寄せている。
 

「この数か月間、難しい時期を過ごしてきた。しかし、日々のトレーニングや、復帰を待ち望み、どれほどの時間を費やしてきたかを見れば、称賛に値すると思う。だからこそ、彼への反応は正しかったと信じている」

　アーセナルは、今節はスコアレスドローに終わったトッテナムをかわし、CL出場圏内の４位に浮上した。ただ、同じ北ロンドンに根を張るその宿敵とは、来月12日に直接対決が控える。スペイン人指揮官は「ノース・ロンドン・ダービーがトップ４を決める可能性があるか」と尋ねられると、こう答えている。

「その前に何が起こるか、両チームの状況を見よう。だけどもちろん、直接対決は本当に、本当に重要になるだろう」

　注目必至のダービーを控えるチームにおいて、先発復帰待望論が出ている冨安。来月１日のウェストハム戦では、スタートから躍動する姿が見られるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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