現地時間４月14日に行なわれたヨーロッパリーグ（EL）準々決勝の第２レグで、優勝候補のバルセロナは、鎌田大地と長谷部誠が所属するフランクフルトをホームに迎え、２-３で敗北。アグリゲートスコア３-４で敗退が決定した。

　敵地での第１レグを１-１で終えたバルサはラ・リーガでも好調を維持しており、本拠地カンプ・ノウで、ドイツの雄を圧倒するかに思われた。

　しかし、３分に不用意なPKを与えて先制を許すと、36分にもラファエル・ボレの強烈なミドルシュートで被弾。67分には鎌田のアシストから、フィリップ・コスティッチに３点目を奪われ、後半アディショナルタイムに２点を返したものの、時すでに遅しだった。

　完敗と言っても過言ではないショッキングな敗戦を喫したシャビ監督は、敗因のひとつに、「スタジアムの雰囲気」があると考えているようだ。

　この日、フランクフルトのファンにも多くのチケットが割り当てられたため、一部のバルサファンが後半開始早々に10分ほど席を空けるという抗議活動を行なうという一幕もあった。

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　スペイン紙『AS』によれば、指揮官は試合後、「雰囲気が我々の助けなかったのは明らかだ」と嘆いた。

「これは、スタジアムが２分割された決勝戦のようだった。クラブはこの件を調査している。我々の誤算だった。それは明らかだ」

　シャビは「残念だ。事前に選手たちと話をしていて、ファンの皆さんが来てくれることを願っていた。来場してくれた人たちには感謝したい。雰囲気が必要だったので、がっかりした」と続けている。

　アウェーサポーターの大声援がフランクフルトを勇気づけたのは間違いなく、逆にバルサは雰囲気で圧倒できなかった。「カンプ・ノウの魔法」をよく知る指揮官だけに、落胆を隠しきれかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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