シーズン前半戦にチームをけん引したエースストライカーの復帰は、アンジェ・ポステコグルー監督のカードを増やすことになる。問題は、指揮官がどのカードを切るのかということだ。

　セルティックは４月３日のリーグ再開初戦で、宿敵レンジャーズとのオールドファームに臨む。タイトルの行方を左右する大一番に向け、チームにとって朗報となるのが、戦列を離れている古橋亨梧の復帰が近づいていることだ。

　だが周知のとおり、古橋は試合から約３か月遠ざかっている。その間、ギオルゴス・ギアクマキスや前田大然といったストライカーたちが穴を埋めてきた。それだけに、ポステコグルーは古橋復帰にかかわらず、ギアクマキスをスタメンに起用すべきとの声は少なくない。

『Glasgow Evening Times』によると、セルティックOBのジョン・ハートソンは、『Go Radio』で「彼がリーグカップ決勝で復帰し、２ゴールを挙げたのは分かっている。チームにとって大きな存在だ」と、古橋を称賛したうえで、ギアクマキスを先発させるべきと話した。

「だが、彼はまったく試合に出ていなかったから、100％フィットはできない。だから、好調のギアクマキスが先発出場すると思う。ここ３、４試合でハットトリック２回だ。彼は絶好調だよ。だからギアクマキスが先発するはずだ。キョウゴはベンチスタートだと思う」

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　ただいずれにしても、古橋が戦列に戻ってくれば、相手チームにとって大きな脅威となることも間違いない。『Daily Record』によれば、やはりセルティックOBのフランク・マカベニーは、「彼のスピードはDFを脅かす。レンジャーズの最終ラインは、彼がいない方を望むはずだ」と話した。

「ダイゼン・マエダとギアクマキスも同じだね。セルティックは本当に前線に良い選択肢を持つ。３人とも素晴らしい補強だった。ギアクマキスはほかの選手たちにない存在感をもたらす。だが、スピードとタッチから、私はキョウゴがいい。ベンチにいるだけでも、レンジャーズをナーバスにさせることができるはずだ」

　ポステコグルー監督がスタメンに誰を選ぶかは、ふたを開けてみなければ分からない。確かなのは、古橋の復帰をサポーターが待ち望んできたということだ。長期離脱となったため、復帰には慎重になるべきとの声も聞かれる中、指揮官はどのような選択をするのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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