関東1部リーグの南葛SCは３月14日、リーグ開幕に先駆けてキックオフカンファレンスを実施。イベントに登壇した元日本代表で新加入のMF今野泰幸が、チームや対戦相手の印象を口にした。

　今野は昨シーズン限りで、ジュビロ磐田を退団し、今季南葛SCに加入。すでに公式戦のピッチに立っており、６日には東京都社会人サッカーチャンピオンシップ２次戦準決勝・東京23FC戦（●１-２）にも、稲本潤一や関口訓充とともに先発で出場した。

　同じ関東1部リーグに所属するクラブとの対戦を終え、今野は「非常にレベルが高い」と感想。そのうえで、油断はないことを強調した。

「（関東1部は）簡単ではないなと感じました。なので、どの試合も難しい試合になると思いますが、南葛SCのみんなの力を合わせれば必ず（JFLに）昇格できると思うので、みんなで頑張っていきたい」
 

　チームメイトについても、「ものすごいレベルが高い」と評価。「本当に簡単には試合に出れないし、ただ僕も試合に出たいので、努力を続けて成長して、試合に出て勝ちたい」と並々ならぬ思いを語った。

　キックオフカンファレンスには、同じく新加入の稲本と伊野波雅彦も登壇。稲本は、クラブのオーナー兼代表取締役社長の高橋陽一氏が原作者である漫画“キャプテン翼”に触れ、「僕が子供の頃に見ていたキャプテン翼はどんなに苦しい場面だったり、逆境でも最後まで諦めずに勝つことが描かれていた。今年の南葛もそういうチームになりたい」と意気込んだ。

　また伊野波は、加入の決め手は「稲本さんや今野さんと自分も一緒にやってみたかった」からだと明かし、「さらに上のカテゴリーにこのチームを持っていきたい」と目指すべき目標をしっかりと示した。

　JFL昇格を懸けた新シーズンへ挑む南葛SC。日本代表経験者らビックネームを加え、いったいどんなサッカーを見せてくれるのか。「葛飾からJリーグへ」を目標に掲げるクラブの今後に注目が集まる。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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