デビュー戦で早々にゴールを決め、スコットランドでのキャリアを華々しくスタートさせただけに、チームと一緒の停滞は前田大然に対する批判にもつながっている。
冬のマーケットで日本からグラスゴーに渡った前田は、初戦で開始直後の4分に先制点を奪取。日本代表のワールドカップ予選に参戦後、スコットランドにとんぼ返りして宿敵レンジャーズとのビッグマッチで途中出場するなど、意欲的な姿勢も評価された。
2月の公式戦で3ゴールをマークし、セルティック加入から公式戦11試合で4得点という数字の前田だが、現在は公式戦4試合連続でノーゴール。古橋亨梧に加え、ギオルゴス・ギアクマキスも欠いているここ2試合でもネットを揺らせず、一部で批判の的となっている。
しかし、セルティックのレジェンドOBであるクリス・サットンは、地元紙『Daily Record』で「ダイゼン・マエダには同情する」と、日本代表ストライカーを擁護した。
「グラスゴーがどういうところか、私は知っている。数試合連続で沈黙すると、役立たずのように見限られるんだ」
「グラスゴーがどういうところか、私は知っている
サットンは「彼にとってスコットランドのサッカーに適応するのは大変なことだし、スピードが武器の選手が、エリア内にひしめく10人を相手に戦うのは決して簡単じゃないんだ」と続けた。
「私は今でも彼の動きが好きだし、彼は何度か良いポジションを取っている。ハイボールをたくさん入れることが彼の強みを生かすことになるかは分からないが、それも彼の周囲に多くの選手がいれば機能し得る。この数試合でセルティックが高さで相手を叩けていないのは間違いないが、リーグ戦において毎週10点満点であることは不可能だ」
セルティックは3月6日のリビングストンと敵地で対戦する。前田は5試合ぶりにネットを揺らし、嫌な流れを変えることができるだろうか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】旗手の左足絶品アシスト&前田のめったに見られない珍ゴール
【PHOTO】「美人すぎる」、「セクシーすぎる」フットボーラーの妻&恋人たち