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ついにブレイクか? 3年で2試合出場だった21歳MFが、開幕2連勝の柏で抜群に効いている

カテゴリ:Jリーグ

志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

2022年02月27日

ストロングポイントが凝縮されていたのは28分のシーン

横浜戦で攻守に躍動した山田。抜群に効いていた。写真:徳原隆元

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 ホームで万雷の拍手を受けてピッチをあとにした。67分に途中交代するまで、山田雄士が見せたパフォーマンスは確かに素晴らしかった。

 3-1で勝利した横浜戦、左のインサイドハーフで先発した山田は、縦横無尽に動き回って攻守に躍動。17分にはペナルティエリア手前左側でこぼれ球を拾ってボレーを狙うと、守備に転じれば的確な位置取りで中盤の危険なスペースを埋める。

 山田のストロングポイントが凝縮されていたのは28分のシーンだ。右サイドでマテウス・サヴィオがボールを持った瞬間、スっと斜めに走ってバイタルエリアでダイアゴナルのパスを引き出す。左足でトラップしてから右足で細谷真大へスルーパスを送り、決定機を演出した。

 走り込むスペース、タイミング、トラップからパスまでのリズムも、すべてが完璧。クレバーなプレーヤーでないと成し得ない技で、トラップとパス自体はシンプルだが、賢い頭脳が表現されたチャンスメイクだった。これには細谷も「しっかりチャンスを作ってくれるので、僕も自信を持って裏へ抜け出せる」と感謝している。
 
 さらに35分に山田は中盤で相手DF3人に囲まれたが、巧みなターンでかわしてそのままドリブルで運び、ドウグラスにスルーパスを供給。ボールを受けたブラジル人FWが横浜の畠中槙之輔のファールを誘い退場に追いやったプレーも見事だったが、直前に山田が見せたテクニックも秀逸だった。

 頭が良いからこぼれ球を拾えるし、ピッチ全体を俯瞰で把握できている。守備でも味方のプレスに連動してボールを奪うシーンも多々あった。開幕2連勝の柏で、2試合連続スタメンの山田は抜群に効いている。

 横浜戦の試合前には柏が受賞した「2021年最優秀育成クラブ賞」の授与式が行なわれた。19年に柏U-18から昇格した山田は、昨季までの3年でリーグ出場が合計2試合のみ。それでもコツコツ努力を続け、ようやくブレイクの予感が高まってきた。胸を張って誇れるアカデミー出身プレーヤーの筆頭である。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
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